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ノロウイルス猛威!危ない「宴会の直箸」1度感染してもまたかかる変異型

   宮崎の病院で6人の死者を出したノロウイルス感染は、高齢者や体力が落ちている病人はホントに危ないという実例だった。今年(2012年12月)はクリニックの受診者が例年の1.2~1.5倍という。過去最も多かった2006年に迫る広がりだ。

とにかく手を洗え!石鹸使って入念に30秒間ゴシゴシ

   ノロにやられると感染性胃腸炎を起こす。嘔吐、下痢、脱水症状で苦しむが、ウイルスだから予防薬はない。また、感染力が強いから、外出先でも家庭内でもうつる。保育園で子どもが感染して親に感染。その逆もある。都内のクリニックの患者はみなそんな感染だった。子どもともども感染した母親は「保育園できょうも感染が出たらしい」という。学校給食の職員の女性は、子どもが感染したというので検査を受けたら、陽性と出たため給食の仕事の方は出勤停止になっているという。

   このクリニックにはきのう25日(2012年12月)だけで25組の親子が訪れ、このペースだと12月だけで500人を超えるという。医療機関を訪れる患者は、診療所当りで1週間に19.62人と昨年の同期の2倍近い。大流行した06年に次ぐ勢いだ。宮崎で死者が出た同じ日に、山梨で1184人が弁当でノロに感染した。これまでに全国で死者7人、感染者2000人になるという(NNNまとめ)。

   流行の理由のひとつがウイルスの変異だ。専門家は「ウイルスが遺伝性変異を起こした年には、新しいウイルスへの免疫がないため感染が多くなる」という。免疫があった人でも感染するということだ。経口感染だから、対処法としてはこまめに手を洗うことくらいしかない。洗い方を見せたが、水で10秒くらい洗っただけでは不十分で、石鹸などを使って30秒以上洗わないといけないという。吐いたものを処理するときは、さらに入念でないといけない。

長時間の電車・バス・飛行機は要注意

   司会の加藤浩次「今年は6割が変異ウイルスだというんでしょう」

    リポートした西村綾子は「ウイルスの種類も多いので、1回かかってもまた感染することがあります」という。さらに年末・年始の注意というのを出した。「忘年会や新年会で直箸で大皿の料理を食べる」「電車・バス・飛行機・船などに長時間乗る」「海外でも流行中(イギリスなど)」

   西村は「感染していても自覚症状がないのは、インフルエンザなどと同じで、ウイルスは出し続けるので注意を」という。感染したら安静がいちばんだが、脱水症状に注意が肝要。また、ウイルスを体外に出す必要があるから下痢止め は飲まない方がいい。

   大沢あかね(タレント)「去年のいまごろ、娘(2歳)が感染して、 食事も水分もとれないでぐったりしてかわいそうでした。病院で感染することも多いので注意が必要です」

   宮崎哲哉(評論家)「感染したことがあるけど、大変でした。どんどん水分が出ていくのに胃が受け付けない。水でもダメで、水をゼリー状にしたものをやっととれました。消毒も普通のエタノールでは消えないんです。塩素系の漂白剤を水で薄めて拭かないといけないので、非常にやっかい」

   加藤「普通のアルコールじゃダメ?」

   宮崎「ダメ」

   といって、外出しないというわけにもいかないし…。