狙いは米倉涼子で視聴率稼ぎ!杜撰な脚本で白けた清張ものの出来損ない

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「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張没後20年ドラマスペシャル 熱い空気」(テレビ朝日)2012年12月22日21時~

   「他人の不幸は蜜の味」を地で行く家政婦ものがたり。市原悦子の「家政婦は見た!」は芸達者な市原のキャラクターに合わせて、どこかズッコケた3枚目の家政婦だったが、今回の河野信子(米倉涼子)は、美貌を隠して素顔を見せないという米倉向けのシリアス版である。彼女はかつて夫に嫉妬からDVされていたバツイチ女だ。
   大学病院内科部長の主・稲村達也(段田安則)と妻・春子(余貴美子)は夫の浮気で仲が悪く、姑(野際陽子)や3人の息子たちもバラバラ、派遣された初日から信子は色々なトラブルに巻き込まれる。姑は悪ガキの渡したマッチで耳を火傷して救急車で担ぎ込まれ、出張中の達也に連絡しても行き先にはおらず、別の所に浮気旅行の最中だった。そこで発生したチフスで熱海警察がやってくる展開になり・・・。結局信子は春子の妹(高岡早紀)と浮気旅行の達也を「旦那様は行ってません」と嘘をついて庇うことになるのだが。
   旅館に写真で確認して相手は妹だと知れたのに、信子の嘘で警察がコロッと達也ではなかったと信じて引き上げるのはおかしすぎる。当然相手の男の顔写真(つまり達也)も旅館の人には見せているはずだ。竹山洋の脚本にしては杜撰極まりなく、最後にバラバラだった家族が和気あいあいになってしまうのも甘すぎて白けた。視聴率の取れる米倉涼子を、旬の間にこき使おうという局の姿勢が見え見えで、出だしは面白かったが作品としてはB級の出来損ないである。

(黄蘭)

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