SNSが番組存廃決める時代!米国はテレビ見ながらツイートする視聴者1億4000万人

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   あまりにも見るものがないから消しておくか。つくづく年末はこればっかりだから嫌になる。そう思ってテレビを見ている人、少なくありませんか。もしくは、そう思ってついついツイートしたりしていませんか。年末編成の特番ばかりで見るような番組がない、見たいような番組を一つもやっていなくて、BSやCSにチャンネルを移しても、結局は同じ。これほどチャンネル数は多いのに、10分で見るのをやめてしまうような番組ばかり。いったいどういうこったと怒り心頭になる時期だが、そんな思いをツイートしたりSNSに書きこんだら、それは大きな宣伝になっている。

放送2、3でつぶやき10億件

   アメリカではテレビ局がツイッターの分析に本腰を入れ始めたという。テレビをみながらツイートをする人は、日本の人口を越えるおよそ1億4000万人もいるといわれ、2、3日でテレビ番組に関するつぶやきは10億件にもなるとか。これほどの潜在的な視聴者をどうやって分析したのか不思議だけれど、とにもかくにもものすごい人数になる。身の回りでもテレビ番組についてツイートしている人は多いはずである。

   私もつい先日、こんなツイートを見つけた。あるミュージシャンのドキュメンタリー番組を見た友人が、感慨深かったと感動的なツイートをしていた。その番組を制作した人を知っていたので、自分のことのように嬉しくなってしまった。数か月前、その人がハードなスケジュールの中、頭が割れてしまいそうになるほど悩んでいると、深夜2時過ぎに会議室でこぼしていたのを思い出す。彼の努力は報われたのだ。

   番組に対して、こんな風に思わぬところで手ごたえが感じられるとわかったのか、日本のテレビ局もついに重い腰を上げたらしい。テレビ番組に関するマーケティング会社に勤めている友人によると、SNSと連動したマーケティングに局の営業が今年の夏ごろから話を聞くようになったという。各局に出向いて、スポンサーとの友好関係、視聴率を支えるためにSNSは有効だと説いてきた努力が報われたということである。来年のいま頃は、去年はこんなこともできてなかったんだと笑うような仕組みが、誕生しているかもしれない。

「つまらない」が殺到して番組打ち切りってちょっと怖い

   世の中の人は全てがメディアであると言われるようになった昨今、SNSの発言で誰もがオピニオンリーダーになる可能性があり、なによりも広告塔になってしまう。芸能人のブログでも問題になったが、あんな出来事は序の口なのだろう。そうなるとなんだかとても怖い。「○○が美味しかった」「テレビの××番組が面白い」。そう書くだけでステマかと疑われそうで。他人の発言をとかく穿って読み解く癖がこれほど世の中に蔓延してしまうと、何かに感動してもやすやすとは言えなくなりそうだ。文字だけだと多くの解釈が生まれて、一人歩きを始めてしまいそう。「あの番組はつまらない」とツイートが増えて、こっそり番組がなくなってしてしまったなんてことが、当たり前のようになってくるのかもしれない。

   いったい、どんな人がこんな番組を見ているのか。年末年始にボケっと時間を過ごすためだけの、テレビだけがついていて室内には誰も見ている人がいない、そんな番組はきっと多いはずだ。けれど潜在的に情報が入ってくるのもテレビである。SNSの活用で、見ていた番組のスポンサーの商品を知らず知らずに手にしていたなんて、ひと昔前のサブリミナル効果のようなことが起こりそうな予感がする。

   さて、来年はどうなっていることやら。つまらないと口に出してつぶやくぐらいにして、新しい年を迎えるとしますか。

モジョっこ

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