2024年 4月 24日 (水)

東京五輪招致は正攻法じゃダメ!IOC委員とハグしたり資金援助チラつかせる奥の手

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   2020年のオリンピック招致運動がきのう6日(2013年1月)から動き出した。サッカー・なでしこジャパンの澤穂希ら五輪とパラリンピックの代表選手が、招致大使として国際オリンピック委員会(IOC) に開催計画書を提出するため、スイスのローザンヌへ向かった。

   東京の対抗馬はスペインのマドリードとトルコのイスタンブールだ。開催地の決定は9月のIOC総会になるが、それまでにIOC委員の票をどれだけ集められるか、招致大使らはまずIOCへのアピールというわけだ。

ネックは日本国内の「開催支持率」の低さ

   2016年開催で東京が敗れたのは、国内での支持率が低かったためといわれる。総合評価では1位だったが、支持率では7つの候補地のうちで最低だった。結果、開催地はリオデジャネイロになった。今回も、昨年5月にIOCが発表した調査結果では、マドリード78%、 イスタンブール73%に対して、東京は47%と低い。ロンドン五輪のあとに行なった調査では66%と上がったものの、まだ低い。

   猪瀬東京都知事は年明けから、英語を交えたツイッターで「I love sports.」「I play tennis and run every day!」「I really hope to increase the population of sports for Japanese ande the world health.」などと発信を始めた。また、丸ビル内に招致祈念神社が作られ、きのうはレスリングの吉田沙保里選手らメダリストが参加してイベントが行なわれた。猪瀬も神社の鈴を鳴らしたり気勢を上げたり、どうやら本気ムードになっている。

   PRキャンペーンにも熱が入って、日本オリンピック委員会がある原宿駅前はじめ、あちこちの駅などに派手な招致ポスターが並び、なかに有名人の「公約」というのもある。たとえばこんな風だ。猪瀬直樹は「東京五輪を実現させて、スポーツのチカラで日本の子ども達を元気にします」。お笑いの浜田雅功「東京招致できたら、開会式のどこかのシーンで必ず見切れます」。吉田沙保里「東京招致できたら、8年後、止められても出ます」。澤穂希「東京招致できたら、銀座のホコ天でサッカーの試合をやっちゃいます」

   そしてもう1人、 「スッキリ!!」キャスターのテリー伊藤が「東京招致できたら、欧米人に負けないよう胸毛を植毛します」とやっていた。この映像が出たとたんに、司会の加藤浩次が「だれも喜ばないよ」(爆笑)

    テリーは「やっぱりこれでしょう」とまじめくさっていう。加藤に「やりましょう」というが、加藤は笑ってとりあわない。テリーはなおも「欧米人に負けないために、楽しくていいじゃない。経済効果は3000億円といわれる。ロンドンだって、エリザベス女王とジェームス・ボンドが一緒になって出ている。だから皇太子さんなんかも参加してほしい」と、もう糸の切れた凧状態である。

マドリードもトルコもバックに欧州連合

   勝谷誠彦(コラムニスト)「いままでデフレで下向いて歩いていたのが、ようしやろうじゃないかという感じになってきた。前回の東京オリンピックがそうだった」

   テリーが「IOCの委員が100人 以上いる。それらにどうやって近づいていくか」と言いながら、隣の杉山愛(プロテニスプレーヤー)に「総会でも英語がペラペラしゃべれて、握手したりハグしたりできる人が必要」とニヤリと目を向ける。

   加藤「正攻法じゃダメ?」

   テリー「アフリカの人たちには、援助するからくらいのことをいわないと。よそはやってるんだから」

   加藤「マドリードだったらヨーロッパがつながっちゃう。トルコだってヨーロッパみたいなもんでしょう」

   そうそう、むしろそっちの方で決まるものだ。国内の支持率なんて、高いにこしたことはないが、たいしたもんじゃない。要は、日本がどう見られているかだ。IOC総会は9月7日、ブエノスアイレスで決まる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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