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「冬の突然死」1日に180人!心臓がけいれんして10秒で意識不明、10分で死亡

   心臓が原因の突然死は年間で6万5000件もあり、1日にすると180人が死亡している計算だ。「しかも毎年増え続けています。突然死の原因は単なる心筋梗塞や狭心症ではなく、直前に心室細動という心臓のけいれんが起きる事が多いんです。痛みもなく、突然襲う心臓のけいれんはどんな人に多いのか、どうすればリスクを低下でできるのかを調べてきました」と中谷文彦アナが報告した。

要注意!「40歳以上の男性」「閉経後の女性」「糖尿病の人」「高血圧の人」

   奥山孜さん(66歳)は通勤中に意識不明で倒れた。「痛みはまったくなく、フワーっと周りの色が消えて、気が付いたのは5日後、ベットの上でした」という。奥山さんは心臓がけいれん状態になって脈が打てなくなる心室細動を起こし、脳など全身に血液が行かなくなって意識を失った。国立循環器病研究センターの中沢一雄室長は「心筋梗塞の7~8割がこの症状です。これは10秒くらいで意識を失って、10分くらいで死亡します」と説明する。

   ただ、意識不明になる前に前兆があるという。肩、胸、腕、背中、喉、または奥歯などで起こる、重い締め付けられるような圧迫感のある痛みだ。「繰り返して痛みが出る場合、または冷や汗が出る痛みはとくに要注意です」(立川病院の三田村秀雄副院長)

   どういう人に突然死が多いのか。「40歳以上の男性、閉経後の女性、糖尿病の人、高血圧の人、タバコを吸っている人などに心臓病は多く見られます」と三田村副院長は注意を呼びかける。

(磯G)