2024年 4月 19日 (金)

フェンシング銀メダル千田健太の瞬発力支えた究極のアスリートごはん

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   トップアスリートたちにとって、毎日のトレーニングとともに重要なのは何をいつ食べるかという食事だ。競技の特性に合わせた食事法の研究が進み、ロンドン五輪でも最新科学に基づいた栄養指導が行われ、最多のメダル獲得につながったという。

「豚肉・御飯・サトイモ」でスタミナ不足と太りやすい体質改善

   ロンドン五輪「フェンシング男子フルーレ団体」で銀メダルを獲得千田健太選手は、大舞台で驚異的な瞬発力を発揮した。4年前の千田は試合後半のスタミナ不足に悩んでいた。「僕の場合、身長も低いし、スピードとスタミナで勝負しなければならないので、体の動きがすごく重要なんです」という。

   フェンシングは1日に10試合以上をこなすため、後半になると疲労が溜まり瞬発力が落ちるという。その悩みを相談したのが国立スポーツ科学センターの長坂聡子管理栄養士だった。長坂がすすめたスタミナ不足解消のためのアスリートメニューは、ビタミンB1が多く含まれる豚肉、糖質が多く含まれる御飯とサトイモだった。エネルギー源となる糖質は筋肉の中で筋グリコーゲンとして貯蔵され、これがなくなると疲労した状態になり運動ができなくなる。長坂はこうしたメニューを練習直後にとるよう指導した。

   千田のもう一つの悩みに、体重が増えやすいということがあった。長坂が千田の毎日の食事を調べて原因がわかった。筋肉をつけようと肉類を多く食べていたため、たんぱく質と脂質の量が目安を大きく上回っていたのだ。長坂はたんぱく質を適量に抑えた魚介類やたっぷりの野菜を載せた御飯、豆腐、タマゴ入りスープ、果物ジュースというメニューを考えた。千田は3年間こうしたメニューで食事を科学的にコントロールした。結果は「食事によってここまでパフォーマンスが変わるんだなと思いましたね」という。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中