テレビ局は動物園!珍獣、ボス、うさぎと亀、ノンビリ羊…よくもまあ集まった個性派面々

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   年末年始、親戚などが集まるとよく言われたりする言葉がある。

「テレビの世界で働くなんて大変でしょ。ハデな世界だろうわねぇ~」

   多くのマスコミ関係者は親戚や友達などに1度は言われると思う。では、実際にテレビの世界はどうなのか。ひと言でいえば動物園。一人コツコツ頑張る亀さんや、ちょっとズルがしこいウサギさん、さらにはノンビリした羊さん。そんなタイプがいれば、その部署はまだ平和。ほとんどが珍獣ばかりいる動物園で、いったいどうやって扱えばいいのかわからない人ばかりなのである。

「会社に来ない人」「会議ばかり開く人」「連絡が取れない人」「すぐ泣いて謝る人」…

   番組を作る志は同じでも、価値観がずいぶんと異なる人が多く、最初はビックリする。ほとんど会社に来ないけれど突然すごいクライアントを見つけてきたり、ヒット番組を生む人、とにかく人の意見を聞きたくて会議ばかりを開く人、夜中にしか会社に来ない人、どれだけ番組クルーが困ろうがさっさと帰っちゃう人、連絡が取れないと思ったらフイっと会社を辞めちゃう人、とにかく人の仕事には口を出すくせに自分は仕事をしない人、機嫌が悪いとそこらじゅうに響く声でわめく人、泣いて謝れば大丈夫と思いこんでいる人…。ありとあらゆる人が同じ屋根の下で働いている。

   こんなに個性的な人が多く集まっているのも、同じようにありとあらゆるテレビ番組があるからこそである。経歴だってさまざまだ。高校卒業と同時に叩き上げでやってきた人もいれば、大学院で宇宙工学を学んでいた人もいたり、前職は主婦だったり研究職だった人もいる。

   こんなまとまりのない人達をまとめなくてはいけない時に威力を発揮するのが、体育大学出身の人。テレビ番組制作というと、文化系が多いように思われるけれど、元選手という肩書を持つ人も多い。番組は個人プレーと団体プレーの総合的なもので、「動物」「演芸」「歴史」「舞台」「トンでも系バラエティー」「料理」「音楽」など得意分野がある個人選手と、スタッフの士気を高めたいときに檄を飛ばすキャプテンがいないと番組制作はなりたたない。 ついでに言うと、縦のつながりはあるけれど横のつながりはほとんどなく、番組が違えば同じフロアーにいても全く交流がないことが多い。以前のように暴力沙汰を見ることはなくなったけれど、レッキとした縦社会だ。

役員クラスは「幼稚園」褒めて感心して話聞いてあげればボクちゃんご機嫌

   そして、動物園という言い方のほかにもう1つ。某局で役員クラスの部署で働いていた派遣の女性が教えてくれたのは「幼稚園」だった。彼女は役員幹部たちをそれぞれ「○○のボクちゃん」と影で呼んでいた。みんなえらそうにしているけど、要は永遠に「ボクちゃん」なだけ。自分のことをかまってほしい、他の人や仕事にかまけているとスネルとか、ヤンチャなボクちゃんが武勇伝をいつも話してくるとか、いくつになっても「ボクちゃん」な男たち。そこで働く彼女は幼稚園の先生になったつもりで接するのが一番だと気が付いたらしい。

   役員達をうまくおだてやる気にさせると、仕事も早く仕上がり、問題が持ち上がってもサッサと対処しえ別の仕事に取り掛かるようになった。その方法はごくごく簡単だそうで、彼らの対応や話に感心しきるという褒め行為を行うことだという。話を聞いてあげる時、相手に優越感を与えること。身を乗り出して聞いたり、リアクションは大きめに。そうすることで、「部署の誰よりもオレの話が一番面白いらしい」とオジサンに錯覚させることが大切だそうだ。あ~、ヤヤコシイ!なんとも気を使う職場なこと。

   なんだか大変そう?それとも楽しそう?動物園に幼稚園、それぞれ個性的で楽しい場所から、今年もたくさん「「褒めてもらえる」番組を作りだしていければいいと思う新年だ。

モジョっこ

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