2024年 4月 26日 (金)

<大野いとの高校サッカー魂 準々決勝ハイライト>
高校サッカー見たいのはそこじゃない!負けチームの落胆、怒り、友情こそキモ

   高校サッカー選手権はいまや冬の風物詩で、選手権といえば「最後のロッカールーム」。そう言い切れるほど、中学高校時代からお世話になった番組なのだけれど、近年パワーダウンは否めない。その日に行われた試合のハイライトに注目選手のエピソードを織り交ぜ、最後に「最後のロッカールーム」と称して負けチームの控室にカメラが入る。高校サッカーが終わった直後の選手に、監督が放つ檄、感謝、涙が相まって間違いなく泣ける。

女性タレントの「応援マネージャー」小芝居や熱いメッセージ余計

   なんだけど…。応援マネージャーなるものを登場させてから、雲行きはどんどん怪しくなってきている。初代マネージャーの堀北真希も、2代目マネージャーのガッキー(新垣結衣)も女優としては大好き。でも、この二人が売れに売れたせいで、若手女優のステップアップのステータスとなったこのポジションが、かえて「本当に必要?」という印象になってしまったのだ。とくに、「最後のロッカールーム」の尺を圧迫してまで放送される彼女たちの小芝居については理解できない。

   教室風のセット、あるいは部室風のセットに、制服姿の応援マネージャーがたたずみ、「最後にピッチで笑えるのはたった11人…後悔だけは残すな!」みたいな熱いメッセージを、ナレーター風に棒読みする。これが番組中にがんがん挟まれるのだけれど、いただけない。熱いメッセージはそれまでの努力や苦労が前提としてあるから「クサくてもOK」なわけで、サッカーに縁がなく、たまたまマネージャー役に起用された女優さんがクサい台詞を一生懸命読んでも、「なんだかなぁ」と思ってしまうわけです。それなら、普通に応援マネージャーによるインタビューでもした方が良いのでは。

   しかし、「今までの試合を見て印象に残った、頑張ってほしい選手は?」と聞かれた絢香(応援ソング提供)とガッキーが、ともに「あ、乾選手(日テレが張り付いていたスター選手)です」と答えた第85回大会のことを思い出すと、それも難しいかなあ。たしかに、VTRでは乾選手が一番格好よく見えたけれど、試合会場で選手たちと言葉を交わしたって前振りがあった二人なのに、そんな答えでどうなのよ…と思った記憶がある。

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