2024年 4月 24日 (水)

<最高の離婚>
瑛太、尾野真千子、綾野剛、真木よう子そこまでやるか!妖しくエグいエンディングダンス見もの

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   12月までのこの時間帯は「結婚しない」(天海祐希・菅野美穂出演)で、年が明けたら「最高の離婚」て…。フジテレビはどんだけアンチ結婚なんだと、非婚化・少子化を心配する「憂国オバサン」としては文句を言いたくなる。

   でも、瑛太、尾野真千子、綾野剛、真木よう子といういま旬の若手の四つ巴では見逃すわけにいかない。まずは瑛太演じる濱崎光生。歯医者の治療台に座って、「結婚生活はつらい、拷問だ」とグチグチグチグチ。おいおい、歯医者でそんなに喋るやつがあるか。歯医者はクチを診てもらうところで、グチを聞いてもらうところじゃないぞと、オバサンギャグが出そうになる。

   いわく、「一緒に行ったコンビニで、『きのこの山』じゃなくて『たけのこの里』を選んだ」「赤ワインじゃなくて白ワインばかり」「昼、トンカツを食べて帰ったら、夜、『トンカツが食べたい』と言われた」。細かい。ちっちゃい。ウザい。もう、これだけで妻・結夏(尾野真千子)に感情移入してしまう。結夏は大ざっぱな性格で、「富士山を見て育ったから大らか」と開き直っている。朝は起きられず、料理も掃除もできない。あーら、私そっくり。

桑田佳祐の主題歌に乗せて毎週違う振り付け

   もう一組は上原灯里(真木よう子)と諒(綾野剛)だ。光生と灯里はじつは昔付き合っていた。ドラマによくある偶然の再会なのだが、その時の会話がちょっと不思議である。光生が部屋を訪ねる関係だったようだが、そんな2人があんなにただの同級生みたいな話し方をするのだろうか。それも「そう言えば、いたね」程度の同級生みたいな。もしかしたら、そういうところに脚本(坂元裕二)の「技」があるのかもしれない。なにしろ、「それでも、生きてゆく」(2011年7月期・フジテレビ)で、寡黙な主人公たち(瑛太、満島ひかり)にあれだけ心に響く会話をさせたのだから。

   グチっぽい光生がなぜ結夏と結婚したのか。3・11大震災の日に一緒に歩いて帰宅したのがキッカケだった。こんなところにも、「今」を描くドラマで「あの日」を抜きにすることはもはやできないことが、さりげなく示されている。

   綾野剛はまだあんまり出番がないが、そのうちその独特の魅力を見せてほしい。

   エンドロールの桑田佳祐の主題歌はみごととしか言いようがない。それに合わせた4人のダンスも「ここまでやるか」と唸るほどのエグさが、いっそ清々しい。この妖しいダンスが毎週違うという凝りようだ。(フジテレビ系木曜日よる10時)

(カモノ・ハシ)

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