芥川賞75歳新人『独特の文体と表現』羽鳥慎一の感想「読むのに時間かかる」

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   芥川賞に75歳の黒田夏子の作品「abさんご」が選ばれた。自分の半生を描いた小説で、独特のスタイルで綴られ、50年ぶりに世に出した『新作』という。芥川賞受賞者の中では最年長だが、25歳の時に『毬』で読売短編小説賞に入選したことがあり、その後も執筆を続けてきたというからまるっきり新人というわけでもない。

固有名詞なくひらがなの横書き

   読んでいないので中身についてはわからないが、小松清アナによると、固有名詞がなく、横書きでほとんどがひらがなだという。また、名詞をあえて使わず、たとえば傘が「天からふるものをしのぐ道具」、りんごの皮が「多目果の紅いらせん状の皮」などと表現されているらしい。

時間かかりそう

   この独自のスタイルになったことについて、黒田は「連想の広がりとか、そのほうが豊かだというのが私の好み」「どういう作品を書きたいかっていう衝動のほうが大きいので、結果的にどんどん普通の小説ではなくなっていって、変わったものになってしまった」という。

   コメンテーターの松尾貴史(タレント)は「辞書の語句の説明として書かれているものを読んで、自分の頭で組み立てる作業を読者がやらなければいけない。想像力を喚起させる効果が強い文章なんじゃないかなという感じがする」と話す。

   司会の羽鳥慎一「読むのに時間がかかりそうですね」

   受賞作は「早稲田文学」という雑誌に掲載されているが、単行本として書店に並ぶのは1週間後という。黒田は受賞の喜びを「生きているうちに見つけてくださって本当にありがとうございました」と表現した。黒田が一つの作品にかける期間は10年間という。次の作品は出るのか出ないのか。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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