2024年 4月 25日 (木)

「アザができやすい」「生理が重い」「出血が止まらない」…難病ITP知ってますか?

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   ITP(突発性血小板減少性紫斑病)という難病をご存じだろうか。血液中の血小板の数値が健康な人の3分の2以下に減少して、出血が止まりにくくなり病気だ。「腕や足に大きなアザができやすい」「生理の量が非常に多い」「鼻血が5分も止まらない」などの症状が前兆だ。30~40歳代と60歳代の女性がとくに多い。

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血中の血小板が極端に減少して、インフルエンザで死亡例も

   小沢真美さん(仮名・43歳)は4年前の人間ドッグで血小板が少ないと指摘され、再検査でITPと診断された。血小板の数値は健康な人の3分の1、低い時は30分の1まで減少する。生理中はとくにひどく、夜用ナプキンでも20分も持たない。また、手はアザだらけで、買い物の袋を持っただけでアザになる。要注意なのがインフルエンザだ。感染すると血小板が急激に減って死亡することもある。小沢さんは溜息交じりで言う。「医師には脳出血を注意されていますし、自転車は怪我が命取りになるので乗りません。恐怖感と不安感の生活です」

   慶応大学病院の宮川義隆医師は、ちょっとでも疑わしい症状があったら血小板の数値検査をすすめる。「血小板数値検査は普通の健康診断の中に含まれてません。そのため病気を見逃して発見が遅れる場合があります。要注意の人は必ず健康診断時に申告して下さい。『血小板の数値を測って下さい』といえば、いまはどこでも可能です。」

治療は脾臓摘出やステロイド剤

   藤田幸子さん(30)は4年前からITPの治療薬としてステロイド剤を服用してきたが、妊娠したときの胎児への副作用が心配になり、別の病院をセカンドオピニオンとして脾臓摘出手術を受けた。手術は成功し、2年後には長男を出産することができた。

   宮川医師はITPと脾臓について、「現在では脾臓摘出の手術で約7割の患者さんが生還されています。脾臓は免疫を担当している臓器ですが、この場合は血小板を壊しているからです。大人のITPは一生付き合わなければならないので、摘出手術は有効な治療方法といえます」

   早期発見、適切な治療で完治する人もいる。

(磯G)

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