2024年 4月 24日 (水)

コンビナート次々爆発の恐怖!施設ボロボロ、熟練技術者リタイヤ、補修費用なし…

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   石油化学プラントや石油精製プラントが林立するコンビナートで大規模な事故が相次いでいる。発生件数はこの10年で10倍にもなる。原因は施設の老朽化とベテラン技術者の不足だ。企業はこの2つの深刻な課題を承知しているが、対応しきれないジレンマに陥っている。

配管内部にこぶし大の錆―ガス漏れて大火災

   昨年7月(2012年)、千葉のコンビナートで起きた火災は7時間燃え続け、2週間の操業停止に追い込まれた。火が出たのは原油を精製する蒸留塔の配管設備で、配管は作業員のヤケド防止のためカバーがかけられ、外から内部の様子はわからなかった。内部は腐食が進行して錆がこぶし大に広がっていた。そこから漏れたガスに静電気から引火し大火災になったのだ。

   コンビナートは高圧ガス保安法など4つの法律で定期検査が義務付けられている。検査の対象は爆発や火災の危険のある箇所で、蒸留塔も含まれていて定期検査は行われていた。しかし、配管内部などは企業の自主的な管理に任されていて、そこで事故が起きた。

   コンビナート設備の老朽化に企業はどのような対策をおこなっているのだろうか。実は十分な費用をかけていない実態がある。配管の腐食は何度も目にしていることだと大手企業の技術者は言う。「配管すべてを取り替えなければいけないという話で予算を立てると、当然、予算は膨らみます。すると、全部取り替える必要があるかという話になり、最終的には優先順位をつけて絞り込みを行うということが毎年繰り返されています」

文   モンブラン
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