「週刊現代」どっちがホント?「アベノミクス乗り遅れるな」「安倍バブルは大ボラ」

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   「週刊現代」の1ドル100円で大儲けする企業ベスト100を読んでみた。いつものように経済のプロ50人に1位から5位までを選んでもらっているが、その多くがトップに選んでいるのは「トヨタ自動車」である。これではおもしろくない。ほかには、味の素、コマツ、住友商事、新日鐵住金、竹内製作所、東芝などがあるが、おもしろいのはシャープやソニー、ワタミなどが入っていることだ。

   シャープは「タブレット型液晶で大復活の道が」(鮎川良)、ソニーは「サムソンもLGも欧米でのブランド力を高めているとはいえ、日本企業のきめ細かい製品力にはかなわない。為替差がなくなったことで日本勢の巻き返しが始まる」(長田貴仁)、ワタミは「老人ホームや保育園に限られた財源を振り分けるべき。この観点からワタミやヤマダ電機など生活密着型内需系の企業の飛躍に期待する」(関根光)というのだ。

   為替に敏感な野村HDは円安がいいほうに出ると見ているプロもいる。まあ、お金に余裕があって、ミニバブルが破裂しても生活に影響がない人なら買えばいいとは思うが。

   こういうことには慎重な「週刊朝日」でも「『バブル』かもしれないが、狙い目は、どんな銘柄だろうか」と株へ目がいっている。おかしいのは、これほど「アベノミクス」を持ち上げている現代だが、コラムを読んでみると、安倍の経済対策に懐疑的な論調が多いのだ。「安倍にだまされるな! 景気は絶対良くならない」(大橋巨泉「今週の遺言」)、「アベノミクスが復興を遅らせる」(古賀茂明「官々愕々」)、「焦げつき額は80兆円! 株高円安のウラで進行する安倍ミニバブル崩壊の衝撃」(森功「ジャーナリズムの目」)とある。

   インフレターゲットや金融緩和など、まだ動き出してもいないうちから反応する株価や為替は、アベノミクスがうまくいかないとわかればあっという間に下がる(円は上がる)のは必定。参議院選まで力ずくで景気がいいように見せかけたとしても、サラリーマンの給与に反映されるのはずっと後になる。参議院選挙後に経済対策が破綻すれば、給与は上がらず、物価や消費税アップで家計はさらに苦しくなる。いまメディアに求められるのは、アベノミクスで自民党が何をしようとしているのか、成果が出る、または失敗する1~2年後までじっくり観察し検証することだと思うのだが。

JR西日本重役「痴漢逮捕」自殺―女子高生の証言だけで実名・顔写真公開の危うさ

   編集長が木所隆介に替わったフライデーだが、まだ誌面への変化はないようだ。現代の「『痴漢報道』JR西日本の重役はなぜ死ななければならなかったのか」は、かつて上前淳一郎が書いた『支店長はなぜ死んだか』を思わせるタイトルに惹かれて読んでみた。

   たしかに、取り調べをしただけで警察は記者発表し、それを自前で検証もせず実名と顔写真を報じたテレビなどは批判されてしかるべきである。このケースも、決め手は彼を痴漢だと訴えている17歳の女子高生の証言だけである。その声を聞いて、電車から逃げ出したところを現行犯逮捕された。容疑を否認したまま2日ぶりに自宅に帰った重役は、テレビで自分の名前や顔が公開されたことで絶望したのであろう、公園の便所で首を吊って死んでしまった。

   本人が死んでしまったことと女子高生の話を聞けないために難しい取材ではあっただろうが、もうすこし粘って取材を重ね、痴漢報道とはどうあるべきなのか、新聞やテレビも巻き込んでじっくり論じてほしかった。私は、よほど悪質な痴漢行為や常習犯でない限り、刑が確定するまで実名報道は避けるべきだと思う。

地方新聞情けない!過激描写の「渡部淳一文学」打ち切り…読者の声で腰砕け

   作家・渡辺淳一が地方紙に連載していた小説が、その過激な描写に読者から批判が寄せられ、ほとんどの地方紙が止めてしまったという「週刊ポスト」の記事。かつて、日本経済新聞で連載した『失楽園』や『愛の流刑地』などは、過激さ故に部数が伸びたとまでいわれた渡辺文学だが、地方に密着している新聞では、一部にせよ批判の声があがると持ちこたえるのは無理なのであろうか。

   地方紙17紙に掲載された『愛 ふたたび』は男性の不能をメインテーマにしている。インポテンツになった73歳の医師が、セックスの中で自分のものの異変に気づくところから始まる。

《「えっ‥‥」思わず声に出しかけて、息をのむ。「おかしい?」というより、「どうしたのか?」といった気持ちのほうが強い。「なぜ‥‥」とつぶやきかけて、医師の気楽堂は自らの手で、自分のものに触れてみる。だがそこは、なにごともなかったように静まりかえっている》

   中高年男性にとって切実な問題を扱っているこの小説は、去年7月(2012年)に連載がスタートした。主人公が不能を乗り越えて新たな愛の形に踏み込んだ矢先の昨年末に突然連載が終わってしまった。

   新聞社が読者からの反発が強いと言い出したというのだ。渡辺は始めに「かなり過激な描写もある」と新聞社側には伝えてあったというのに。結局、17紙のうち、いまも連載を続けているのは2紙だけ。新聞に覚悟などといっても詮無いことだが、始める前からかなり大胆なセックス描写があることはわかっていただろうに、読者の批判の声に屈してしまうのでは、作家としては納得しがたいだろう。たとえインポテンツになっても女を愛することはできるそうである。この春に幻冬舎から単行本として出るというから、楽しみに待とう。

渡辺えり「美少年を押し入れに閉じこめて同棲したい」劇団若手俳優で夢実現?

   今週は「週刊新潮」が「男の顔は履歴書 女の顔は請求書」というワイドをぶっ通しでやっているが、話が細切れで読みごたえがなかった。

   「週刊文春」に女優としても評価が高いが、劇団を主宰し、時事問題にも積極的に発言する渡辺えり(58)のスキャンダルが載っている。彼女、渡辺えり子だったのを2007年に改名したそうだ。97年に映画『Shall We ダンス?』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、今春からはNHKの朝ドラ『あまちゃん』にも出演が決まっている。

   日本を代表する女優は、自分が主催する『劇団3○○(さんじゅうまる)』に所属する13歳年下の俳優・土屋良太と96年に結婚している。どうやら年下の男を可愛がるタイプのようである。その夫との仲も最近はうまくいっていないようだが、同じ劇団の中の若い男を愛人にしていたというのだから驚く。

   元劇団員が絶対匿名を条件にこう打ち明けているが、よほどこのオバサン恐いのだろう。「えり子さんは、吉田くんという若い劇団員とずっと特別な関係にありました。吉田くんを自分が買ったマンションに住まわせたり、他に引っ越すとその家賃を払って上げたり。運転手などの名目で給料を与えたりもしていました。他の劇団員でえり子さんの運転や荷物持ちをしたからといって、給料をもらった人はいません」

   これでは夫婦仲が悪くなるのは仕方あるまい。名指しされた若手俳優は渡辺の27歳年下でほぼ無名だというが、11年に再演された『ゲゲゲのげ』では主役級の役を与えられた。

   渡辺は自著で、高校の授業の作文にこう書いたと明かしている。「上京したら美少年を押し入れの中に閉じこめて同棲し、炊事洗濯を皆やってもらって仕事に励みたい」

   夢を実現させたということだろうか。

   愛人といわれる俳優も、渡辺の夫は劇団の大先輩だし、他の劇団員から疑惑の目で見られることで精神的にバランスを崩したり、劇団を辞めようとして渡辺に止められたこともあったという。吉田の友人が彼のこんな言葉を聞いている。「オレは籠の中の鳥だ」「(渡辺の)おもちゃだ」

   しかし、11年に二人の関係に変化が生じた。吉田に舞台で共演した若手女優の恋人ができたのだ。「最終的には渋々二人の交際を認めたそうですが」(元劇団員)

   吉田は劇団を去り、渡辺も気力がなくなり劇団は昨年解散したという。渡辺は文春の取材に対して、若手俳優との関係を否定し、ニュースキャスターをやっているから、彼女を番組から降ろしたい人間がいいふらしているのではと、記者にいったそうだ。

   まあ、昔の大女優には男を喰ってのしていったのがいっぱいいたのだから、今回のスキャンダルは渡辺えりがその道を確実に上っているということの証なのかもしれない。これぐらいで挫ける女優ではないはずだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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