「殺害犯を心底から殺してやりたい」アルジェリア犠牲の渕田六郎さん兄無念!

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   アルジェリアで起きた天然ガス施設襲撃事件では、日本人7人が殺害された。思いがけない肉親の死を遺族たちはどう受け止めているのだろう。犠牲となったエンジニア・渕田六郎さん(66)の兄の光信さんは、「去年(2012年)の12月25日から30日までここ鹿児島に帰っていた。次は春にまた帰ってくるとアルジェリアに戻って行ったのですが…」と、涙をこらえられない。

「今度帰ってきたら一緒に一杯やるつもりだったのに…」

   「帰ってこられたらどんなことを話しかけますか」と聞かれた光信さんは、「ご苦労様という思いでいっぱいです。今度帰ってきたら、一緒に一杯やろうと思っていたのに。(襲撃グループを)心底から殺してやりたいという思いでいっぱい。自分も死ぬから必ず殺してやりたいという気持ちです。兄貴思いの優しい弟でした」と唇を噛んだ。

助けられなかったのか

   司会のみのもんたが「何とか人質を助ける方法はなかったのですか」と畑中美樹(国際開発センター研究顧問)に聞いた。「今回の事件で日本が最大の標的になっていたのかどうかはまだ不明です。でも、欧米の強硬的な姿勢に比べて、日本は人命尊重を第一に考えるなど抑制的。身代金交渉をするにしても、日本の方がやりやすいと考えたのは確かだと思います」

表向き文民統制でも、実態は軍部独裁

   軍事ジャーナリスト世良光弘氏は「現在、アルジェリアは表面的には文民政治ですが、最高権力は軍が握っています。大統領ですら入れない領域がある。その軍が中心となり今回の事件解決に動きました」と説明した。

   みの「施設が襲撃されて30時間後には軍の攻撃が始まっている。いくらなんでも早すぎるのでは」

   畑中「認識の転換が必要です。海外で人質になったら、最悪の事態を覚悟する必要があると。そうならないために、海外に進出している企業や駐在員は、事前に情報を集め対応策を考えておくべきでしょう」

   アルジェリアの軍部が恐れたのは、人質交渉が長びき、その間隙をぬって別の場所で襲撃テロが同時多発になることだっただろう。

文   ナオジン | 似顔絵 池田マコト
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