2024年 3月 29日 (金)

ボーイング787運行再開メド立たず!トラブル原因不明で長引く飛行停止・出荷停止

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   未来の飛行機、夢の旅客機といわれた最新のボーング787が飛べずにいる。相次ぐ不具合、とりわけバッテリーの発火事故続いた。全日空機が高松空港に緊急着陸したのを受けて、米連邦航空局は1979年以来となる飛行停止命令を出した。航空当局、メーカー、航空会社などが原因を調べているが、いまだにわからない。

バッテリーの不具合なのか?全体システムの重大欠陥か?

   素材からシステムまで根底から見直して燃費を20%も削減したB787の効率化は、電化がカギだった。航空機では初めてリチウムイオン電池も採用した。携帯やパソコン、電気自動車では広く使われているが、航空機では敬遠されてきた。高性能だが引火性の「有機溶媒」の扱いが難しかったからだ。B787の採用では、連邦航空局は新たな安全基準を作って過熱や過充電はもちろん、ガスの発生まで厳しい安全条件を課した。

   高性能・小型軽量のバッテリーは何重もの安全装置で守られているはずだったが火を噴いたのである。高松空港の緊急着陸でトラブルは2例目だった。バッテリーは日本製、充電器はアメリカ製、システムはフランスの設計である。いまのところ、バッテリー本体の不具合なのか、システム全体に問題があるのか調査中だ。

   専門家は「バッテリーは熱くなっても発火はしないが、火種があると燃える。煙が出たということは火種があったと考えられる」という。それが何なのかはわからない。実験では、携帯電話用のリチウムイオン電池でも衝撃を与えたりすると激しく燃えた。

   火を噴いたバッテリーは操縦席の下に位置していて、全体の電源が落ちたときに操縦室と車輪のブレーキシステムに電気を供給するものだった。つまり、最後の砦だったわけだ。「絶対に不具合があってはいけないもの。それが焼けこげたんですからショックですよね」と元全日空機長の前根明さんはいう。

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