唐澤寿明ら「7人の特命社員」余命3か月の巨大企業救えるか…実在会社と重ねるのも一興
<メイドインジャパン 第1回(NHK総合)>

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   「ハゲタカ」など硬派の経済ドラマをヒットさせてきたNHKが、若きエースの黒崎博に演出させ、井上由美子・脚本による余命3か月という瀕死の巨大企業倒産の危機を描くとなれば、わくわくして見るしかあるまい。実際、場面場面がすべて「たった今そこにある危機」の臨場感に溢れている。いいところに目を付けたナ、おぬし。
   タクミ電機の会長・譲原三郎(岸部一徳)は、営業部長だった矢作篤志(唐澤寿明)以下7人を汚い廃材置き場に集めて特命を下す。「このままでは弊社は3か月で倒産する。社長=息子の桂一郎(及川光博)にも知られずに再建しろ」と。かつてタクミをリストラされ中国の新興企業に渡った矢作の元同僚の迫田貴弘(高橋克実)は、リチウムイオン電池の技術と共に海外流出した人材の1人だった。
   第1回では矢作たちと迫田の対立までが描かれたが、中国の巨大工場の工員たちの退社風景の俯瞰図や、いちめんに茶褐色の野原が広がる大陸の荒野や、かと思うと上海の超都会ぶり、圧倒的な新興パワーの威圧感が矢作たちの心象風景をも映し出していて巧みな演出である。「北の国から」の純クンから成長した吉岡秀隆、渋い技術屋になる國村隼、それぞれ実力派の脇役たちもいい。身動きのできぬ巨大戦艦のような企業を、果たして7人の隠密で救えるものかどうか心もとないが、現実のPanasonicやSHARP、SONYなどを思い浮かべつつ眺めてみるのも一興で、続編の展開が待たれる。(放送2013年1月26日21時~)

(黄蘭)

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