2023年 3月 28日 (火)

高知・物部村に伝わる民間信仰「いざなぎ流」山からの恵に感謝

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(C)NHK
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   高知県香美市の山間部にある物部村には、独特の民間信仰「いざなぎ流」が伝わっている。いつ頃から始まったのかは定かではなく、神道や仏教、陰陽道などさまざまな要素が地域に合わせて変化し、定着したものだ。村のほとんどが山林であるため、林業や柚子の栽培で生計を立てる村民が多く、いざなぎ流は山に感謝する教えがある。

   祭礼の儀式は「太夫(たゆう)」と呼ばれる神職によって受け継がれてきた。太夫が小刀で和紙を切って作る「御幣(ごへい)」には神が宿ると信じられ、御幣は人や動物の形など200種類以上あり、必要に応じた形に切って用いられる。神を喜ばせるために唱える「祭文」など、太夫はさまざまな伝承を守っていかなければならない。過疎や開発が進む中、村民たちの山への感謝が続くように太夫は祭礼をとりしきる。

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