上戸彩ヘタ過ぎ、飯島直子わざとらしい…作り手の意欲生かせぬミスキャスト痛い!
<いつか陽のあたる場所で 第5回>(NHK総合)

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   乃南アサ原作のドラマ化。男に入れあげ昏睡強盗で7年の刑務所暮らしをした小森谷芭子(上戸彩)と、DV夫を殺して5年の刑期を終えた江口綾香(飯島直子)が、出所後下町にひっそり住んで励まし合いながらけなげに生きてゆく物語である。いわゆる前科者の女2人が世間や家族の偏見と闘うといえばドラマチックに思えるが、画面は全体にくすんだモノトーンで、一見昭和30年代かと見紛う。
   作り手の意欲は買うが、残念ながら主役2人がミスキャストである。上戸彩が人気者ゆえにキャスティングされたのだろうが、老舗のお嬢様育ちが罪を償って出てきたという陰影のある役柄を演じるには下手過ぎる。しかも、厳しい前科者の職探しにしては、ロングの髪型がいつもセット仕立てのように整えられていて、リアリティなさすぎ。スター上戸彩を綺麗に見せる必要なんかないのだ。
   飯島は明るさがわざとらしくて、2人揃って嘘っぽいのである。これは演出家の責任でもあるが、視聴率を気にしなくてもいいこの局が、本格派の人間ドラマを作るためにはもっと厳しく考えてもらいたい。
   第5回の見所は、田舎から出てきた綾香の父親(前田吟)が娘を気遣って、東京見物をするものの、結局、娘とはゆっくり話し合えず心を残して田舎に帰るシーンを前田は見事に演じた。他に母親になる浅野温子が老舗の女社長らしく、むっつり気取って登場するが、愛憎混じり合う複雑な母親にしては演技がワンパターン。(放送2013年2月5日22時~)

(黄蘭)

採点:0.5
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