2024年 4月 25日 (木)

国連「北朝鮮制裁」ほとんど効果なし!加盟国の半分が実施状況も報告せず

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   3度目の核実験が成功したと大はしゃぎの北朝鮮はきのう14日(2013年2月)、平壌の金日成広場で盛大な祝賀式典を開いた。まあ何万人いたか、広大な広場が軍服 で埋まった。何しろ言葉がすごい。「(アメリカが攻めてきたら)アメリカの息の根を止めて、必ずや祖国統一をはたす」「敵対勢力が圧殺の度合いを高めるなら、より高いレベルの対応措置を講じることになるだろう」――これを普通の言葉に直すと、「次の核実験をやるぞ」となるわけだ。

   労働新聞も「われわれの偉業は正当であり、最後の勝利はわれわれのものだ」と書き、「米が核実験にどのような圧力と侵略を敢行しても、われわれには通じない。制裁にも戦争にも準備はできている」という金正雲第1書記の言葉を伝えた。

安倍首相、オバマ大統領に追加制裁措置提案

   困った国が困ったオモチャをもってしまった。小型化した核弾頭がアメリカまで届くとなったら、北朝鮮はアメリカ国民を人質にとったことになる。安倍首相は電話でオバマ大統領と会談し、追加制裁措置を含む新たな国連安保理決議への連携で一致した。安倍は金融制裁の必要も述べたという。衆議院は核実験抗議決議を全会一致で採択した。

   韓国国防省はきのう北朝鮮全域に到達可能な巡航ミサイルを実戦配備したと映像つきで発表した。はたしてこれらがけん制になるのかどうか。国連で北朝鮮制裁委員を務めたことがある山本武彦・早大教授が解説した。2006年09年の核実験のあと、大量兵器開発の関連物資や技術、通常兵器、贅沢品の輸出入の禁止、金融資産の凍結などが実施されたが、山本氏は「結論からいうと効果はほとんどなかった」とあっさりと言う。国連の制裁で成功したのは、90年代のハイチだけだそうだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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