2018年 7月 21日 (土)

ビビットな厨房シーン見応え!だが…残念な料理人のボサボサ頭、ツバ飛ばしまくり
<dinner 第6回>(フジテレビ系)

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   かつてアメリカ映画に「ディナーラッシュ」という面白い作品があった。ニューヨークの有名レストランに集う一言居士の評論家や、曰くありげなカップルや、果ては暗黒街の紳士たちまでが織り成すディナータイムの人間模様が、行き交うギャルソンたちの行動の合間に実に鮮やかに切り取られていた。このdinnerのレストラン・ロッカビアンカの厨房シーンも、なかなかビビッドで見ごたえはある。

   今回は前菜のプロの浜岡が、かつて女性をかばって女に絡んだ男を死なせてしまい、過失致死で刑務所に入っていたことを客にあばかれて辞職しかける顛末である。第5回のシェフ・江崎究(江口洋介)と元妻との話もそこそこ面白かったし、脚本(浪江裕史)は悪くないのだ。カリスマ料理長・辰巳(風間杜夫)が倒れて以来の店の悪戦苦闘は、筆者も何軒か潰れた高級レストランの裏話を知っているので興味深かったのである。だが・・・。

   残念ながら演出家の目配りがあちこちで足りない。例えば、汗が飛び散る戦場のような厨房で、料理人たちがボサボサ頭で髪の毛の始末をしていない。料理に髪の毛が落ちるだろうが。また、客に出す寸前の主菜の皿を持って、男が2人喚きあう。料理にツバが飛びまくりじゃないか。場末のラーメン屋ではあるまいに、高級レストランでは鋭いチェックの入る客の目を意識して、こんなことは絶対にやらない。裏のTBS「とんび」より都会的で面白いのに残念だ。(放送2013年2月17日21時~)

(黄蘭)

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