がん検診「アラフォー女性」なぜ受けない?「自覚症状ないから」で手遅れに
2013.02.25 14:59
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厚生労働省の調査によると、女性にがん検診の受診率は20%だが、40代の専業主婦はほとんどが受けていないという。がん発症が増え始める年齢なのだが、家事や子育てに忙しくて後回しになっているのだ。「街で声を聞いてみると、検診を受けなければと思っている人は多いですが、でもなかなか一歩が踏み出せないといいのです。どういう理由からなのでしょうか」(高橋さとみアナ)
受診優先は「乳がん」「子宮がん」「死亡率1位の大腸がん」
練馬区の八百幸美奈子さん(41)は区役所から検診のお知らせを受け取る。でも、八百幸さんは受けていない。理由は「どんな検査をするのか不安でした。それに自覚症状もないし大丈夫じゃないかと」というものだった。街で聞いても、「身内にがんの人がいないから」、「子育て中で自分の検査は後回し」「検査は痛いと聞いている」「検査日に行けない」などの声が多い。
国が推奨しているがん検診は、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がんの5種類だ。「どれから受けるべきか、とりあえず受けるべきなのはどの検診なのか迷います」と八百幸さんは考え込む。
国立がん研究センターの斉藤博部長は「この検診は健康体の人が受ける検査です。優先するのは女性特有の乳がん、子宮がん、それに女性のがん死亡率の1位の大腸がんです。検診を受ければ死亡リスクが下がっていきます」