2018年 7月 23日 (月)

<おトメさん>
相武紗季「本性見せぬ良い嫁」怖い!ジワジワ追い詰められる黒木瞳おばあちゃんに感情移入

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   嫁姑ものは基本的に嫌いである。よく「嫁姑は永遠の敵同士」みたいに言われるが、そういう言い方には、あえて女同士を対立させようとする悪意を感じるからだ。大体がコミカルに描かれ、女の世間の狭さをあげつらって笑いものにしようというステレオタイプな感性にウンザリする。

   で、このドラマもイヤイヤながら、「でもチェックしとかなきゃ」的に見始めたのである。そうしたら意外な方向に転がってゆくではないか。

元キャバ嬢で近所の中年男失踪事件にも関係してるらしい

   麻子(黒木瞳)は二世帯同居生活に耐え、やかましい姑を見送った後、やっと迎えた「わが世の春」を楽しむ暇もなく今度は自分が「トメ(姑)」となることに。「トメ」というのは今どきのヨメが姑をそう呼ぶのだそうで、ネット上では飛び交っている。

   ひと味違っているのは、嫁の李里香(相武紗季)が相当したたかな女であること。元キャバ嬢で、近所の中年男失踪事件にも関わっているのではないかと刑事に疑われている。この嫁の正体がだんだん明らかになってゆく過程にかなりなサスペンス感がただよう。

郭智博は地なの?幼稚さ、影の薄さ…

   一人息子の優太(郭智博)は契約社員で、仕事先では正社員からのいじめにあっている。演じる郭智博の幼稚さ、影の薄さはあんまりだ。地なのか?夫(石田純一)は会社での保身に汲々として、家庭では頼りにならない。黒木瞳の「かわいい女」ぶりはいつものことで、演技も想定内。だが、息子も夫も「良い嫁」にすっかり取り込まれ四面楚歌、その中でひとり「家を守るために」戦い続ける麻子に感情移入すれば、けっこう嫁が怖くなってきて、手に汗握ってしまう。

   相武紗季は裏表のある女を好演。結婚によって前歴をリセットし、安定した居場所を手に入れようとするこういう女はいるだろうなという気がしてくる。

   刑事(大地康雄)や隣の主婦(鈴木砂羽)、その姑(冨士眞奈美)らの芸達者がドラマを賑やかにしている。だが、コミカルとサスペンスという2つの狙いは両立するのか?

   最後に、姑の思い違いでした、めでたしめでたし家庭円満、なんていう解決はしないでね。(テレビ朝日系木曜よる9時)

(カモノ・ハシ)

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