高橋大輔跳べない4回転に苦悶…ソチへの決意いま本人に語らせるの酷じゃないか
<アスリートの魂 高橋大輔>(NHK BS1)

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   背はあまり高くない、美男というわけでもない、だが得も言われぬ色気と魅力のあるフィギュアスケーター高橋大輔のドキュメントである。「ピークを過ぎた」という周囲の冷たい目にも拘わらず、彼は来年のソチオリンピックに出ると決めた。かつては得意としていた4回転ジャンプが、靱帯断裂という大怪我以来うまく跳べない。今は跳び方の改造中である。苦しく転んでばかりいる。
   サポートするスタッフは14人! 長光コーチ、ジャンプの本田武史コーチ、栄養士、整体師などが四六時中大輔を支えている。大海の中の一粒の砂金のように、希少価値ある才能をもって生まれた青年には苦しい毎日である。才能がなければ、自分の食い扶持だけ稼いでチンタラ生きられるものを、芸術家も同様だが、極限までの努力を重ねて生きねばならない。努力の末に本番で報われるとは限らないのだが。おそらく、成功した時に満員の観客から贈られるスタンディングオベーションの瞬間に、すべての苦労が吹き飛ぶエクスタシーを感じるのだろう。わからないではない。
   インタビューと試合映像によって、高橋大輔を丸ごと見せる意図はわかるが、いつも感じるのは、本人に決意を語らせるのは酷な気がする。練習風景だけで十分である。それにしても、あの色男のモロゾフが「月光」と新振り付けを指示したそうだが、大丈夫か!? 大ちゃん貞操の危機ということはあるまいね(?)。(2013年3月4日21時~放送)

(黄蘭)

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