2018年 7月 23日 (月)

脚本・岡田惠和アイデア勝ち!ノート飛び出すマンガ登場人物と現実社会のギャップ絶妙
<泣くな、はらちゃん 第7回>(日本テレビ系)

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   しがないカマボコ工場で働く越前 (麻生久美子)はネクラで友達も少なく、1人家で大学ノートにマンガを書いてうっぷん晴らしのストレス解消をしている。そのマンガに描かれた人物たちが、現実世界に飛び出してくるアイデア勝ちの物語である。
   今回ははらちゃん(長瀬智也)と一緒に奈落のまんが酒場に屯している全員が飛び出してきた。大学ノートが古紙回収に出されてしまったからだ。古紙処分の寸前で助かった連中は、畑の真ん中でうろうろしていると、農家の大根掘りに協力するはめになったりしながら、越前さんがノートを捨てたりしないと確かめるために工場にたどり着く。越前は連中の顔を見て驚いたり安堵したり。
   岡田惠和の脚本らしく、悪人が出てこない。全体にほんわかしている。なんでも明るく振舞える今時の人物に比べて、内向的で上手く社交ができない女の子の、孤独な内面がよく描けている。まんが世界の住人たる「はらちゃん」には、気後れやちょっとした逡巡もないので、本音の物言いをさせて、そうした振る舞いとは対極にある面倒な現実社会とのギャップが笑いを醸し出すのだ。絶妙に。
   長瀬のオーバーな演技は独壇場で、他のくすんだ脇役たちの目立たなさを1人でカバーしている。まんが酒場の奈落の底が、赤提灯だらけの不思議なセットで出来ていて、四次元(?)世界にしては新橋もどきの下世話さで、これまた笑いを誘うが不気味でもある。(放送2013年3月2日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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