大原麗子さん、さぞご不満でしょう…内山理名のねっとり女あなたじゃないものねえ
<女優 麗子~炎のように>(テレビ東京系)

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   3年前、豪邸で孤独死した大原麗子の一生の物語。芸能リポーター前田忠明の原作本のドラマ化だそうだが、力作には違いないが今一つ共感できなかった。何故なら、麗子(内山理名)が大原麗子らしくなかったことが1つ。内山・麗子はねっとりした女っぽいシナを漂わせた女優に描かれているが、長年映像から滲み出ていた大原麗子の実像は、どちらかといえばさっぱりとして男っぽい人だった。
   だからこそ、森進一との離婚会見で、「一家に主‐男が2人いた」というセリフが妙に納得できたのであった。ドラマでは、幼い時からの父親との確執がトラウマになって,何でも自分で決める子供だったと母親(高橋恵子)に言わせているが、麗子の内面がほとんどといって描かれていないので説得力がない.ただの高慢ちきで我儘な女に思えてしまうのだ。内山の表現力も物足りないから伝わらない。
   浅丘ルリ子(瀬奈じゅん)と濃密な友人関係だったというのはなるほどと思えた。浅丘自身が頭のいいパキバキした物言いの女優なので、実像の麗子とウマが合ったに違いないと想像がつくからである。それに比べて弟(杉浦太陽)から見た姉・麗子の悲しさや、最初の夫・渡瀬恒彦(徳重聡)との不倫(?)離婚の真相などは、生きている相手に気を使ってか、まるで曖昧模糊のまま。ドラマ化するなら、そういうところを彫琢しなければ深いものにならない。天国の大原麗子さん、あの可愛い唇を尖がらせて不満を言っているんじゃないかね。(放送2013年3月6日21時~)

(黄蘭)

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