2024年 3月 19日 (火)

安倍内閣の現職閣僚「わいせつすぎる写真」芳本美代子風コンパニオンが路上で…

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

中国汚染大気が直撃!高齢者は「慢性的閉塞性肺疾患」、子供は「肺の成長阻害」

「特に高齢者と乳幼児は抵抗力や免疫力が低いですから、慢性的に吸い続けているとCOPD(慢性的閉塞性肺疾患)になりやすい。最近、都市部の高齢者で呼吸器系疾患が多いのも、PM2・5の影響があると思われます。COPDは高齢者、特に八十歳以上の肺疾患で亡くなる方の死亡率第一位です。(中略)抵抗力の弱い乳児や子供も同様です。子供の場合は肺の発達成長の段階においてこういう疾患に遭うと、肺胞の正常な機能が保てなくなるといわれています。肺そのものの成長が鈍くなってしまうこともありえるんです。
   また、PM2・5は発ガン性物質でもあるので、肺胞周囲におけるガンのリスクが高くなります」

   『週刊文春』でこう話すのは大阪医科大学の河野公一教授だ。

   文春と『週刊新潮』が中国から飛んでくるPM2・5と黄砂の恐ろしさをこれでもかと特集している。両誌の内容はほぼ同じなので、巻頭でやっている週刊文春を見ていくことにしよう。

   朝のワイドショーでも連日のようにやっている「煙霧」だが、これに花粉症がからむと、私のように20年以上になる由緒正しい花粉症患者は地獄である。私事で恐縮だが、先週土曜日(2013年3月9日)は暖かいを通り越して暑い日だったが、都心は台風のような強風が吹いたため、目は痒いしクシャミは出る最悪の日だった。神田駅前の居酒屋「新八」でシーズン最後のカキ鍋を食べようと入ったのだが、目と鼻がグジュグジュで食べた気がしなかった。

   「煙霧」というのは寒冷前線の接近に伴って空気が滞留し、地表付近の土埃やちりなどが巻き上げられて、水平方向に見通せる距離が10キロ未満になる気象現象のことだそうだが、週刊文春は気象庁が発表している「煙霧」というのは大本営発表で、中国へ配慮して「黄砂」といわないのではないかと噛みつく。

   さらに、上記のような健康への被害が心配され、PM2・5のような微粒子だと「肺胞にまで到達し、血液やリンパ節に移行していく。ちょうど肺への沈着率が高くなる大きさなのです」(河野教授)。そのうえ、中国では規制の緩いアスベストまでが飛んできている可能性もあるというのである。北京から南西に約300キロのところにある中国スモッグワースト1位の都市(河北省)へのルポも敢行している。7歳の子供を連れた50代の工員はこう話している。

「春になると砂や煙が宙を覆って、真っ白で空も見えなくなってしまう。七、八年前に大きな工場ができてからというもの、小さい子供に気管支炎が増えている。発疹が出ることもある」

   工場から離れた市の中心部に子供を住まわせたら、発疹が自然と消えたという。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中