2024年 4月 25日 (木)

<探検バクモン>
太田光が横浜港で不審船摘発!覚醒剤の密輸か?税関体験記

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   爆笑問題の2人が「関係者以外立ち入り禁止」の仕事現場に潜入し、仕事体験を通してプロフェッショナルを紹介する。今回は「密輸犯を追いつめろ!」と横浜税関を訪問した。久しぶりに見たら、「お勉強」の色が薄くなっているようで、個人的には喜ばしい限り。普段は司会にコメンテーター、さらは論客としての役割まで期待される2人(というか太田)だけど、私はオーソドックスな「不思議傍若無人キャラ」と「振り回されつつも役割を全うするツッコミ」を演じているときが一番好きだ。

巨大X線検査機でトラック丸ごとチェック

   税関のゆるキャラ「カスタム君」からのお出迎えを受けた後は、麻薬犬による薬物探し、X線検査での禁止物捜索、偽ブランド品の見極めなど、地道な仕事の数々が紹介される。トラック1台が丸ごと入るX線検査機には驚いた。コンテナを輪切りにした映像をもとに、盗難車、空洞に大麻を仕込んだダミー車などを次々発見する。

   しかし、いたちごっことはよく言ったもので、密輸をたくらむ側も結構考えている。「不自然な厚みがあるので、検査します」と捜査官は当たり前のように言うけれど、素人目には車両のX線写真に違和感は全くない。いやぁ、職人技っていい。ただ、どれだけ熟練した捜査官でも、X線写真で不審物を探すのはちょーっと無理があるような気がしないでもなかった。かといって、医療用のMRIの巨大版を使ったりしたら、きっと時間がかかるよね。難しいものです。

   監視艇「つくばね」に乗って東京湾のパトロールに出ることになった。「つくばね」には不審船を自動的に追尾するカメラが搭載されている。数キロ先の人物にもズームアップでき、船が波間に見えなくなっても逃がすことはない。不審船発見!すかざすカメラ映像を「ロックオン」して、しばらく追跡しているとデッキに人影が現れ、何やら海中に投げ入れた。次の瞬間、「不審物回収に急行!」と船長の声が飛ぶ。全速力で不審船に接近し拿捕、投げ入れられた袋を回収した。中味は白い粉だ。「覚醒剤だな」太田がうめく。

   もちろん一部始終は訓練で、白い粉は砂糖である。ただ、こんな緊張した警備・捜査活動が、ロマンチックな横浜港の中で日々行われているということなのだ。税関職員のみなさんの苦労が忍ばれるところです。

ノリのいい横浜税関職員の松野さん…番組エンディングには小芝居

   海上パトロール訓練をこなしたところで、この日の仕事体験は終了。不審船を見つけて、投棄物を回収して、その場で検査するという訓練だった。「水際で食い止める」とは、言うは易し行うは難しの代表例だと実感した。

   最後の爆笑問題と税関職員による小芝居(太田が訓練報告でボケ倒す)は、紅白歌合戦の中のしょうもない笑いにそっくり。NHKっぽい演出だなぁなんて思っていたら、公式サイトを見て仰天した。なんと、税関職員さんのアイデアによる芝居だったらしい。職員さんはノリノリである。そしてディレクターよ、しょうもないとか言ってすまんかった。

   全体を通して、税関職員の松野さんが楽しそうでとても良い。そんな彼がいつ太田にしばかれるかとヒヤヒヤしていたのだが、太田のイジりは一貫して税関マスコットのカスタム君に向けられていた。カスタム君はでかいオレンジの犬系ゆるキャラで、洋ナシ型の安産体型のため少々手荒いツッコミでもよろけない。そんなカスタム君を太田がどつくと、「麻薬犬を叩くと噛まれますよっ!」と即座にナイスな反応を見せる松野さん。あのう、最後の小芝居の脚本を書いた職員って、松野さんですよねえ、きっと。(NHK3月12日午前1時45分)

(ばんぶぅ)

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