南海トラフ地震「死者32万人」「津波30メートル」「被害220兆円」備えるか諦めるか

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   きょう19日(2013年3月)の朝刊各紙の1面トップはそろって「南海トラフ」だった。ここで巨大地震が発生した時の被害想定額は最悪170兆円という。ただ、1000年に1度かもっと低い確率だという。政府は「冷静に正しく恐れて」というが、そんなこといわれたってねぇ。

高知の中学校に看板「南海地震は必ず起こる」

   大坂城や通天閣、甲子園球場、高知のはりまや橋、宮崎平野が巨大な津波に飲み込まれるシミュレーションCGが出た。波の高さは最大で30メートル、見慣れた街並みがひとたまりもなく水の底だ。

現実の問題

   政府がきのう公表した巨大地震発生時の被害・事象の想定は凄まじい。最大死者数は32万3000人(東日本大震災の17倍)、津波による浸水は1.8倍、被害総額169兆5000億円は10倍である。この他、企業活動の低下による被害44兆7000億円、交通寸断による被害6兆1000億円と予想されている。中部、関西、高知など5つの空港が浸水のおそれがあり、原油などのコンビナートでタンクの中身が流出する可能性は最大で60か所にものぼる。

   避難住民は地震発生から1週間後で最大950万人で、食料不足は3日後で3200万食、飲料水は4800万リットルにもなる。複合災害は計量的に出せないという。

   高知では中学校などに、「南海地震は必ず起こる」という看板がたくさん掲げられている。300年の間に2度も大規模浸水を経験しているからだ。住民の意識を高めることで被害を減らすことができるというのが、防災の柱といっていい。

   司会のみのもんた「1000年だか2000年だかわからないが、どういう根拠で試算したものなの」

   井上貴博アナ「15人の専門家(有識者会議)が1年近く話し合った結果だということです」

   杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「こういう数字はすでに出ていて、経済的な被害を試算したものです」

   みの「30メートルの波って、ビルの何階になるんだろう」

   井上「10階でしょう。東日本のときはそんなすごいものは来ないだろうという思い込みがあって被害を大きくしました。だから、想定外をなくそうと、目一杯を見込んだ数字になっています」

   みの「原発の活断層は?」

   井上「それとは別です。南海トラフだけ」

   みの「活断層にだって影響するでしょう」

   井上「連動は考えられます」

上下水道、電気、ガス、電話、新幹線すべて長期ストップ

   井上はさらに数字を並べた。上水道は最大で3440万人分が断水、電力では最大2710万軒が停電、都市ガスは近畿・東海を中心に1週間後も 150万戸がストップ、通信では固定電話930万回線が不通、携帯電話も基地局の電源がオフになる。東名・新東名高速道路は不通が続き、東海道・山陽新幹線も運休状態で、脱線が起こったら全面復旧には最低1か月かかる。

   杉尾「自民党の国土強靭化計画で、だから堤防を大きくしましょうというような話になっていっていいのか。ソフト面での対策を急ぐべきなんですよね」

   みの「現実の問題としてどうとらえるか」

   よく意味がわからなかったが、要は1000年にいっぺんの大災害に怯えてムダにウロウロするな。どこかで「1000年に1度のあきらめ」が必要ということだろう。2年前までみんなそんな災害など信じちゃいなかった。先祖代々そうだったんだから。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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