麻生副総理「2年で2%物価上昇…うまくいくかなあ」黒田日銀総裁に冷ややか

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   黒田東彦・日銀総裁はきのう21日(2013年3月)、初出勤して記者会見を行い「デフレを脱却して2%という物価安定目標の早期実現が、日銀がはたすべき一番の使命だ」と述べた。アベノミクスの尖兵という旗幟は鮮明。だが、見守る周囲の目は厳しい。

前任の榊原英資・元財務官「ほとんど不可能。無理やりやると資産バブル」

   副総裁の岩田規久男、中曽宏両氏と会見に臨んだ黒田は「2%達成」について、「2年程度がひとつのめど」「容易ではないが達成しなければならないし、達成できると確信している」「それまで可能なかぎりのあらゆる手段を講じていく」「量的な面と質的な面とが相まって大胆な金融緩和を進める」と言い切った。岩田も「2年経って達成できないなら、果たすべき説明責任は辞任だ」といった。

物価は安い方がいい

   これに「金融緩和に期待」(岡村正・日商会頭)、「有効な金融政策を推し進めて頂きたい」(菅官房長官)など期待の声がある一方で、麻生財務相は「(学習院大教授の岩田氏を念頭に)学者とはこんなものかと、2%が2年間で簡単にいくかなとは、正直思わないでもありません」と冷ややかだ。

   黒田の前任の財務官だった榊原英資・青山学院大教授は「2%のインフレ率達成はほとんど不可能。無理やりやろうとすると、資産バブルになって 株価、不動産価格が必要以上に上昇する。だから、やらない方がいいんだが、黒田さんは真面目な人だから、約束したら一生懸命やっちゃうと思います」と話す。

   黒田は東大卒、1967年に大蔵省に入り、オックスフォード大に留学した。この留学が経済に対する考え方の原点だともいわれる。99年に財務官になって国際金融を統括した。退官してアジア開銀総裁に就いた。

   榊原は「極めて真面目な人。大秀才。欠点のない人だけど、唯一の欠点はいい加減なところがないこと」「読書家で、高校時代に学校の図書館の本を全部読んだと噂があるくらい」などという。

   副財務官で支えた河合正弘・アジア開銀研究所長は「官僚っぽくない。発想が違う。日銀も自由な発想で議論が行われるようになるのではないか」 という。

20歳ぐらいの若者「物価上昇」初めて体験

   司会のみのもんた「ものの値段を2%上げると、なんでデフレから脱却になるの。ものの値段は安く、質はよく、それが原則じゃないの」

   会見に出ていたという井上貴博アナが「やっぱり、そっちへいっちゃいますか」と困ってる。

   みの「(前総裁の)白川さんの立場がないね」

   尾崎弘之(東京工科大教授)「日銀のメッセージはシンプル。円安にして、株価を上げて、不動産の値を上げて、投資と消費を増やしましょう。円安になると、みのさんのような資産家はハッピー、中金持ち小金持ちもいま元気になっている」

   与良正男(毎日新聞論説委員)「いま20歳くらいの人たちは、生まれてこのかたものの値段が上がったという経験がない。もしかすると、生き方そのものを変えるところまでいくのか。安い方がいいという私たちもチェンジできるのか。すごい挑戦だと思う」

   みの「一方で、政府は高齢者に『溜め込んでないで孫のために使いなさい』という」

   尾崎「それはおかしな話。間違ってますよ」

   アベノミクスはまだ具体的に何もしてないというのに、市場が勝手に動いている。これだけでも怖いのに、歯止めがなくなったらさらに怖い。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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