2024年 4月 20日 (土)

北朝鮮労働党幹部も認める「金正恩で食糧事情悪化」この冬は屍体ゴロゴロ

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「(金正恩が=筆者注)何を考えているのかは、日々わが国の当局が発表している通りだ。つまり、米帝(アメリカ)がわが国を敵対視する限り、わが国も米帝及びその傀儡に対する報復の度合いを上げていくということだ。 2000万朝鮮国民は一致団結して、米帝との最終戦争に臨むという決意を示している。ミサイル実験は、その覚悟を示したものだ。第2次朝鮮戦争になるかどうかは、米帝の態度次第だ」

   これは『週刊現代』の巻頭特集「ついにミサイル発射! 狂気の金正恩『日本よ、死ね!』」の中の北朝鮮労働党幹部のインタビュー部分である。

   このところの週刊現代の北朝鮮や中国特集は「反」の色が強すぎて腰が引けてしまうのだが、この「あるルートを通じてインタビューに成功した」箇所は、どれくらいの幹部かは知らないが、興味深い。この発言は建前だろうが、国内の食糧事情が悪化していることを素直に認めている。

   「人民軍でも最近は、食料調達が苦しくなっているのは事実だ。地方では軍と住民との諍いも、しばしば起こっている」

   この冬は凍死者も出ているという。

「それは凍死者も出た。地方は寒さをしのぐ術が乏しいので、仕方ないことだ。冬に地方出張へ行ったが、道端に屍体がゴロゴロ転がっていた。油を撒いて火で焼かないと、腐敗して菌が発生するのだが、油も不足しているため、そのまま放置されていた。週に1度現れる清掃員は、多くの屍体の始末で大変だった」

   4度目の核実験を強行するのかと聞かれ、こう答える。「核実験やミサイル実験にいくら費用がかかるか分かるか。100億ドルだ。それでも核実験は続ける。核兵器なくして、わが国の存続はないからだ。『人間はその日の米がなくても死なないが、兵器がなければ即死する』。将軍様(故・金正日総書記)が残されたお言葉だ」

   韓国への『南進』もやるといっている。だが「少なくとも安倍政権が存続している間は、日本の事は相手にしない方針だ」というから、対話を進めるのは難しいようである。

   この特集のなかで、中国側が北の動きをこう見ているという記述がある。「4月10日には、中国共産党機関紙『人民日報』が発行する中国最大の国際情報誌『環球時報』に、中国で最も有名な北朝鮮研究者の張?瑰(ジャンリエングイ)・中国共産党中央党校教授が、次のような原稿を寄せた。

   「朝鮮半島に近く戦争が起こる確率は、 7割から8割くらいあるだろう。北朝鮮にとって武力統一は、昔からの既定路線だからだ。金正恩は、金日成と金正日が成し遂げられなかった祖国統一を、いまこそ果たそうとしているのだ」。危機はまだ当分続きそうである。

マンガ出版社の危機!Amazonコミック書籍化ソフト無料公開で誰でも作品売れる時代

   村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)が発売された4月12日(2013年)、大型書店は大いに盛り上がったようだ。東京・代官山の「蔦屋書店」では深夜に150人が行列をつくりカウントダウンした。三省堂書店神保町本店では「タワー積み」の記録を更新。旭屋書店池袋店では地下のコンコースに臨時売店を設けるなど大フィーバーだった。文藝春秋は4月15日に6刷20万部を決定して累計80万部になった。昨年、阿川佐和子の『聞く力』がミリオンになったが、2年連続のミリオンは間違いない。

   大型書店はときならぬ村上神風でホクホクだろうが、中小書店にはこの本が配本されないか、来たとしても少部数で、すぐに売り切れてしまった。これは取次を中心とする出版流通の構造的欠陥であるが、格差は書店間でも広がってきている。

   電子書籍で大きな動きがあった。Amazon.がコミックの書籍化ソフトを無料で公開したのである。「Amazon.co.jpはこのほど、Kindle向けに漫画の電子書籍を作成できる無償ツール『Kindle Comic Creator』を公開した。『漫画やグラフィックノベルはKindleストアで急成長中のコンテンツ』としており、これまで必要だったHTML/CSSの知識がなくても、見開きページなどを設定した漫画のKindle本を容易に作成し、Amazon上で出版できるようになるとしている」( ITmediaニュース4月15日付より)

   この目的ははっきりしている。コミケ(コミックマーケット・世界最大の同人誌展示即売会)市場を取り込もうという戦略である。これで同人誌で細々と自分のマンガを売ってきた作家が、Amazonで自分のマンガを売ることができるのだ。それも一流の漫画家たちと同列でである。マンガの自費出版はあっという間に広がるだろう。大手マンガ出版社は最大の危機を迎えるのではないか。

ホントか?激似か?アウン・サン・スー・チー日本留学時代に銀座ホステス

   今週の『週刊新潮』はワイド特集だが、なかなかおもしろい記事が多くある。まずは「新聞は持ち上げても『アウン・サン・スー・チー』実にいやな女だった!」。1991年にノーベル平和賞まで授与された彼女はミャンマー民主化の星である。日本政府の招きで27年ぶりに来日したが、彼女はかつて京都大学に留学していたことがある。だが、その彼女が当時、銀座の高級クラブで働いていたことがあるというのである。信じがたい話だが、 その店で働いていた元ホステスがこう語る。

「ママにアフリカのVIPの知人がいた縁で、 80年代からアフリカやベトナムなど発展途上国のトップや大使のご息女を店で預かることになったようです」

   そうした中にミャンマー(当時はビルマ)の女性も2人ほどいて、スー・チー女史に酷似する女性は当時30~40歳だったという。だとすれば、彼女は京都から週に1、2回東京に通ってきていたことになる。こういっては失礼だが、彼女が若いときは素晴らしい美人だったから、銀座で話題になったはずだが、そうした噂を私は聞いたことがない。

   このところ、国内で彼女に対する批判が強くなっているといわれていると、95年から3年間ミャンマー大使を務めた山口洋一氏がこう語る。「昨年の選挙で国会議員となり、最大野党NLDを率いる彼女は、『軍部けしからん』『民主化しろ』と言うだけで、政治的素養もビジョンもない。現政府が民主化に動いている今、もはや存在意義がなくなり、人気に翳りが出てきています」

   彼女は昔の彼女ならずなのだろうか。

   ケリー米国務長官が来日し、日米関係は盤石だと思っていたら、こんなことがあったようだ。ケリー長官は「日米同盟の状態は過去最高だ」とリップサービスしたが、実は、岸田外相から晩餐会をセッティングされていたにもかかわらず、アメリカ側から断りの連絡が入っていたというのだ。あわてた外務省は米国務省に何度か掛け合ったが、拒否され続け、結局、晩餐会は実現しなかった。総理大臣官邸関係者がこういっている。

「私の知る限り、自民党政権が米国側から食事の誘いを断られたのは今回が初めてです」

   連日、朝日新聞が報じているように、 TPPをめぐる駆け引きは、日米首脳会議で共同声明を出したにもかかわらず、アメリカの一方的な勝利に終わりそうである。ケリーのこんな態度に日米関係の真の姿が透けて見えるようだ。

   お次は首相公邸にまつわる幽霊話。安倍首相がなかなか首相公邸に入らないのは、かつて森喜朗元首相がいっていたように、あそこには「ネズミもヘビも幽霊も出る」からではないのかといわれているそうである。自民党関係者が官邸についてこう語る。

「1929年に建てられた旧官邸を改装したもの。『二・二六』では岡田啓介首相の義弟が、『五・一五』では犬飼毅首相が射殺された現場で、様々な政治ドラマの震源地でもある。そうした歴史的価値を評価し、公邸として残すことになった」

   寝室は広くて20畳を超える部屋もある。かつての東京・武蔵野の森をイメージした常緑樹の庭と間接照明のせいで、日中でも暗いそうだ。こんなところからこうした怪談話が出てくるのかもしれない。安倍首相はゴールデンウィーク明けには「決心」して入居するようだ。

ちょっと気の早い参院選予測「自民・公明130議席」あっさりとねじれ解消

   橋下徹大阪市長が共同代表を務める日本維新の会が、4月 14日に投開票した選挙で惨敗を喫した。週刊新潮はこれを「風が止んだと」評している。中で、政治アナリストの伊藤惇夫氏が「橋下さんのパフォーマンスが飽きられたのではないですか」と突き放したコメントをしている。

   凋落気味の橋下市長は、週刊朝日(4月12日号)が「賞味期限切れで焦る橋下市長」と書いたことにケシカランと怒っているが、この喧嘩を『週刊アサヒ芸能』が現役ヤクザに語らせている。某広域組織3次団体組長がこういっている。

「朝日もどうかと思うが、橋下の喧嘩のしかたには品がない。結局は大局が見えてないんじゃねえか。局面で見れば、朝日側はまだまだ参っているわけだ。橋下はタイマンでマウントポジションを取ってる状態だ。なのに、あんな小さいことでさらにすごむってのは器が知れる。タイマンに勝っても大局で負ける場合もあるんだから。些細なことですぐカッとなって突っかかるなんて、頭の悪いチンピラと一緒だ」

   こうした批判をどう聞くのか、橋下市長は。

   『週刊文春』がずいぶん気の早い「参院選全選挙区完全予測」をやっている。文春によれば「自民党の予測値は、選挙区で四十六議席、比例で十八議席、合計で六十四議席を獲得。非改選議席と合わせて、百十三議席にまで達する見込みだ。公明党と合わせた選挙後の自公の予測議席数は百三十議席で、過半数(百二十二議席)を優に確保。衆参のねじれはあっさりと解消されそうだ」

   後半で、あなたは次期参院選でどの政党に投票しますか? というアンケートをメルマガ読者900人にしている。自民がダントツ第1位で、日本維新の会はみんなの党よりも少なく第3位である。支持率が落ち気味の日本維新の会だが、橋下市長の参議院選出馬はあるのだろうか。出たとしても起死回生とはいかないとは思うが。

雅子妃「オランダ王位継承式典」出席決定遅れた「6年前の懸念」

   雅子妃が4月30日にアムステルダムで行われるオランダ王室の王位継承式典に出席することが決まったようだ。だが、決まるまではさまざまなことがあったようである。時間がかかったのは健康上の理由だけではなく、6年前に皇太子夫妻がオランダに静養に行ったことが関係していると、週刊文春は書いている。雅子妃の精神状態の不安定なことから、オランダでも「波紋」を広げたというのである。週刊文春は真相を探るべく記者をオランダに派遣した。さすがナンバー1週刊誌、取材費が潤沢と見える。

   夫妻が訪れたマウリッツハイス美術館では、美術館関係者がこんなことがあったと証言している。

「私は皇太子ご夫妻と、ベアトリックス女王をご案内しました。ただお三方は、予想よりもだいぶ早く、ものの十五分もしないうちにお帰りになってしまいました」

   ブルヘルス動物園でも、立食パーティを用意して待っていると、入ってきて何も食べずすぐに帰ってしまったというのである。現地メディアの中には、日本の皇族の来訪を奇異な目で見る報道もあったようだ。

   今回も同じようなことが起きたらと、皇太子夫妻側が考えてしまったために、時間がかかったというのだろうか。在欧王室ジャーナリズムはこういっている。

「雅子さまの病気のことは、王室のニュースに興味のあるオランダ人ならもちろん知っています。今回の王位継承行事も、雅子さまの病気のことを知るベアトリックス女王が、雅子さまに休んでもらいたくて、オランダで自由を感じてもらいたくて招待したのです」

   ベアトリックス女王の息子ウィレム・アレクサンダー皇太子の父親、故クラウス殿下がうつ病だったため、ウィレム皇太子も、雅子妃の健康をとても心配しているそうである。

   皇太子夫妻は式典に参列した後、しばらくオランダでゆっくり過ごすのがいいと、私は思うのだが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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