四川省地震「外国からの救援いらない」中国・習近平政権の意地と計算

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   中国の四川省地震は死者186人、けが人1万1000人、被災者150万人以上と大きな被害を出したが、中国政府は外国からの救援隊の派遣や救助物資の提供を「ありがたいが、大丈夫」と断っている。被災現場は山奥で道路も寸断されて緊急食糧などの運搬に支障が出ているという。なぜ、中国政府は救援を断っているのか。

トップ交代直後だけに「自分たちで全部できる」をアピールしたい新政権

   四川省は2008年5月12日にもマグニチュード8・0の大地震に襲われ、死者・行方不明者8万7000人が出たが、このときは各国の救援申し入れを受け入れ、日本からも消防のレスキュー隊が行って多いに感謝されたものだった。今回も安倍首相が「最大限の救援」を表明し、各国も救援部隊派遣を打診したが、中国外務省は「感謝するが、いまのところ外国からの救援隊や救助物資は必要ない」と断り続けている。なぜなのか。

   中国人ジャーナリストの周来友氏は「08年の時は北京オリンピックの直前で、オープンな国をPRする必要があって受け入れました。しかし、今回は政権交代直後で、習新政権は自前で対応できるところをアピールしたいのでしょう」と解説する。

   柿崎明二(共同通信編集委員)「自分たちの手でやるところを見せたいというわけですが、欧米の申し入れを受け入れてしまうと、日本の受け入れざるを得なくなって、対日外交がやりにくくなると考えているかもしれませんね。あくまでも憶測ですが…」

   そんなことを貸しと思うようなケチ根性は持ち合わせていないが、国際政治では人道的支援の裏側にはそう言う外向的思惑が付いて回るのだろう。中国事情に詳しい富坂聰氏は「救援活動と尖閣問題はまったく別だが、やらないよりはやった方がいい」と話す。

(テレビウォッチ編集部)

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