ボストン爆弾兄弟「アメリカに居場所なかった」イスラム系住人からも孤立

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   ボストン・マラソンの爆破2人組はタメルラン・ツァルナーエフ(26)とジョハル(19)の兄弟だった。チェチェン人だが第二次大戦中の強制疎開でキルギスへ移住した家族だった。ソ連崩壊後、ロシア・ダゲスタン共和国へ移り、2004年に父親とともにボストンへ移住して来た。父親はダゲスタンへ戻り、兄弟だけでケンブリッジのアパートに住んでいた。

ボクサーの夢挫折して「反米」強めていった兄。FBIから事情聴取

   2人は犯行後も、弟は学校に通うなど普段通りに過ごしていた。しかし、警察が映像を公表して逃げ切れないとでも思ったのか、コンビニを襲い、マサチューセッツ工科大学(MIT)構内でパトカーの警官を射殺し、車を盗んで逃走した。住宅街で警官隊と銃撃戦になり、2人は銃を乱射し、手榴弾や手製の爆弾を投げるなど激しく抵抗したが、兄は被弾し弟は車で逃げた。その際、倒れている兄を轢いていった。兄はその後に死亡が確認された。

組織的背景は?

   ボストン警察は公共交通機関を止め、市民に外出しないよう呼びかけてあたりを捜索していると、住民が庭のボートに隠れている犯 を確認、警察に通報した。ここでも銃声があったが、身柄は確保された。ただ、喉を負傷していて、話が聞けないという。

   犯人の逮捕の報にボストン市民は通りに出て喜びを示したが、オバマ大統領は「アメリカで教育を受けた若者がなぜ」と疑問を口にした。兄弟を知る人たちは「弟はいいヤツだった」という。成績もよくレスリングに打ち込んでいた。ただ、兄については、ボクサーとして五輪出場を目指していたというが、腰をいためて挫折したあとは宗教への傾斜を強め、アフガンやイラクへの対応でアメリカ政府を非難することがあったという。 2年前にはFBIから聴取も受けていた。しかし、イスラム過激派とのつながりなどは確認できなかったらしい。

凄まじい銃撃戦!なんらかのトレーニング

   司会の羽鳥慎一「組織的なつながりはないんですか」

   テレビ朝日ニューヨーク支局の名村晃一は「CNNなどは兄弟だけと報じています。しかし、警察相手に200発も撃って手製の爆弾を投げるというのは、何らかのトレーニングが必要という見方もあります」と伝える。兄は3か月前、モスクで激しい口論をして出入り禁止になっていたという話もあり、親戚は「あの兄弟はアメリカに居場所はなかった」といってもいる。

   名村「ヘイトクライム(憎しみからの犯罪)というのがあります。人種、宗教的差別からくる犯罪で、米国社会の存立にもかかわるから取り締まりも厳しい。しかし差別はある。疎外感が出て、テロにつながる悪循環」という。

   羽鳥「国内で起ると防止策はむずかしい」

   青木理(ジャーナリスト)「銃も爆発物も入手が可能だし、防ぎようがない。社会の矛盾とか経済格差をなくす方向へ行くしかないんでしょうね」

   それができれば、世界中の紛争は収まる。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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