2024年 4月 19日 (金)

<鴨、京都へ行く~老舗旅館の女将日記~>
松下奈緒・新米女将奮闘記いい人ばかりで足りない!意地悪仲居、腹黒板前、いけずライバル…定番でしょ

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   伝統としきたりを重んじる京都の老舗旅館を舞台に、新米女将の奮闘ぶりを描く。番組サイトによると「最強のワーキングコメディ」ということだが、さほどコメディ色は強くなく、適度にベタなストーリーは見るドラマがないと嘆く中高年層でも気軽に楽しめそうだ。

一筋縄ではいかない個性派従業員ともすぐ和解

   東大卒財務省主計局のキャリア上羽鴨(松下奈緒)は母が急逝したことで、10年ぶりに京都へ戻り、稼業の老舗旅館「上羽や」を継ぐ。ところがその旅館は多額の負債を抱えており、外資系ホテルチェーンの依頼で、外資系コンサル会社最高責任者の高瀬(伊武雅刀)とその部下の衣川(椎名桔平)が買収を企てる。

   鴨が最初に取り組んだのはコスト削減。料理は仕出し屋に頼むから板前は不要、生け花はむだなので造花、仲居の着物も化繊にするといった効率重視のやり方に従業員が反発し、全員辞めることに…。とまあ、孤立する新米女将がこの先どうなることやら、といったお約束の出だしだ。

   仲居頭の鞠子(かたせ梨乃)、仲居の紗江(堀内敬子)、男衆の峰岸(笹野高史)、板長の秀(高杉亘)など、「上羽や」の従業員は一筋縄ではいかない個性派ぞろいで、そんな従業員と鴨の対立が見どころかなと思っていたら、意外にも早く和解し、対立というよりは反発しながらも新米女将の成長を見守るお話のようだ。

   鴨がライバル視する女将組合の組合長、「梅垣や」の女将(若村真由美)も、陰で嫌がらせをしているに違いないと思わせるタイプなのだが、いまのところただのいい人で完全な肩透かしである。外資ホテルチェーン買収後の女将にならないかと誘われた仲居頭も、敵か味方かわからないという設定なら面白みも出るのに、そうはせず、すぐにその話を断って鴨の教育係になるなど、いい人ばかりで物足りなさもある。京都を舞台にしているのだから、いけずな京都人が1人くらいいてもよさそうなのに…。

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