偽医者サスペンスの違和感…それじゃあすぐバレるでしょ!細部の矛盾気になり脱力
<雲の階段 第2回>(日本テレビ系)

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   元医者の作家、渡辺淳一原作小説のドラマ化。離島の診療所で事務員をしていた相川三郎(長谷川博己)は、手先の器用さを買われて不本意ながら、ボス(大友康平)の医療行為を手伝わされる。相川はただの高卒事務員でしかなかったのに、ある晩、ボスがいない間に子宮外妊娠の患者が担ぎ込まれ、看護士・明子(稲森いずみ)らに手伝わせて手術を施してしまう。
   その患者、田坂亜希子(木村文乃)は東京の大病院院長(内藤剛志)の娘で、父親は電話で執刀医が「相川先生」という外科医だと思い込んで礼を言う。共に偽医者の共犯になった明子と三郎は男女の仲になる。亜希子もまた、自分を助けてくれた相川に惹かれて、逢いたいという。まあ、よくある三角関係の始まりである。
   偽医者の転落話だろうと予測はつくが、この2話で酷く違和感のあった場面がある。母親を見舞いに東京に来ていた相川が、亜希子から電話を受けて、「今、実は東京に来てるんです」と、のこのこ逢いに行くくだりだ。だってそうだろう。偽医者の自分が執刀して助かりはしたが、亜希子の父親の医者にバレる危険があり、良心の呵責に悩んでいる身なら、なるべく患者の亜希子とはコンタクトを取りたくないはずではないか。寺田敏雄とも思えぬ間抜けな脚本だ。渡辺淳一が意図する「本当に患者のための医療とは」という高邁な問いかけに関心はもつが、細部の矛盾によって脱力したのである。(放送2013年4月24日22時~)

(黄蘭)

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