イライラ人種はポックリ逝くテレビ業界…サバイバルに強いのは元ヤンキー

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   今年は(2013年)は空前の人出ということで、ゴールデンウィークの旅行先で渋滞に巻き込まれ、長い行列に並んで、イライラしっぱなしだった方は多いのではないでしょうか。

   行列で思い出すことがある。元アシスタントだった友人と香港へ旅行に行った時のことだ。1日遊びつくした後は飛行機で寝るだけという深夜便の出国審査で大行列が発生していた。処理が速そうな窓口に並んだのに意外に時間がかかり、見かねてか数列先で窓口が新たに開いた。一斉にそちらに群がる人々。でも、もうすこしで自分の番だし、移動したところで大して変わらないかもしれないとそのまま並ぶ。それでも、後方に並んでいた人が新しい窓口でさっさと審査を終えて出ていく姿を見てしまったらもうダメ。イライラの頂点で地団太を踏む私に友人は笑って言った。

「なんでイラついてんの。辞めてからわかるけど、テレビの人ってほんとイラチだよね。たいして差はないのに」

幅効かすアゲアゲでオラオラ主義

   たしかに、この仕事を始めてから生来のイラチが磨かれたように思う。食事時間も早くなり、ヤルのヤラないのと相手にすぐ答えを求め、とにかく速足でカツカツ歩いてしまう。女友達の答えのない会話にゲンナリし、早歩きすぎていつしか一人になっていることもある。

   何事に対しても熟考は必要だ。けれど、いかに短時間でアイデアや意見を矢継ぎ早に出せるかがこの仕事では重要視される。限られた時間の中で最もよい方法論を考えだすことが有能とされる中で生きていると、どうしてもイライラしちゃうことが多い。重宝されるのは、「アゲアゲなノリの中でなんとかなるべ!的な解決策」だ。

   現場に学者はいらない。むしろヤンキー的思想を持った調子がよくてそこそこ納得しやすいアイディアを生み出せる人が求められる。これも私のイライラの原因の1つなのかもしれない。気が弱く内向的な私はヤンキー精神なんてもってのほか。オラオラ主義で仕事を進めるなんてとてもじゃないけどできない。

ディレクターに多い高校時代から「ノリと気迫と根性」タイプ

   最近ある研究が注目を集めているらしい。「人生は高校時代どのような生活を送ったかで左右されることが多い」というのだ。高校時代のヤンキーだったスタッフなんて一種のスター的存在だ。実際にフリーのディレクターにはその類いの出身者もかなり多く、今でもノリと気迫と根性だけは誰にも負けない。高校時代、彼らのような人種からコソコソ逃げてた私にとっては、大人になっても分かりあえないことが多い気がする。そんな元ヤンのディレクターが言った一言を最後に紹介しよう。

「イライラは思い通りにいかないから生まれるもの。でも、人生なんて自分の思い通りに行く事ないんだからもっとラクにしなよ」

   元ヤン精神にイライラは勝てない。それでなくても変則的な休みだし、イライラからポックリ逝っちゃう人が多い業界なんだもの。イライラしたってしょうがないでしょといい聞かせながら。

モジョっこ

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