2024年 4月 19日 (金)

<あまちゃん>
いずれ襲ってくるあの大震災!わかってるだけに「北三陸」の笑顔が辛い…クドカンどう描く?

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   身近で聞くかぎり、とても評判が良い。文字どおり「日本の朝に笑顔を届けます!」(制作統括の訓覇圭氏による)が実現しているようなのだ。今や流行語になりつつある「じぇじぇー」(びっくりした時の北三陸ことば)とともに、「さすが、クドカン」という声があちこちで聞こえそうだ。こうなると、よけい前作の「純と愛」の「あれは良くなかった」感が増幅されるみたいで、関係者にはちょっとかわいそう。

能年玲奈、小泉今日子、宮本信子…三世代三様のかわいさ

   なんといっても主人公のアキちゃん(能年玲奈)がかわいいよね。作り込まれたアイドルっぽさが全然なくて、高2の年頃の初々しさ満点。海女姿で潜る水中シーンも、力いっぱいがんばっているのがよくわかる。

   また、折り紙付きのアイドルだった小泉今日子が演じる母親・春子も魅力的だ。スケバン時代をひきずっているのか、いつも地面に着きそうな長いスカート姿なのも笑える。ときどき、春子が高校生のころのシーンや住んでいた部屋が出てきて、そのころ流行った歌やファッションが登場する。中年層のハートをつかもうという狙いが見えるが、まずは成功だと言えよう。

   ドラマの要(かなめ)をグッと押さえ、アキを鍛えるのは海女クラブ会長である祖母・夏バッパ(宮本信子)もいい。でも、厳しいだけでなく、遠洋漁業から帰った夫(蟹江敬三)を迎える姿はアキや春子に劣らずかわいい。

   海女クラブの面々も渡辺えり、木野花、美保純、片桐はいりと個性派を揃えている。潜水シーンも多く、素潜りが全くできない私は思わず息を詰めてしまう。達者に潜っている片桐はいりが転勤でいなくなってしまうのはちょっとさびしいけど、今後の展開の布石なのかも。

   いずれ、この北三陸にもあの大震災がやってくる。それがわかっているだけに、アキをはじめ、一人一人の運命は、あの笑顔は、あの「じぇじぇー」はどうなってしまうのだろうと考えると、つらくなってしまう。クドカン様、どのように描いてくれるのでしょうか。(NHK総合テレビ月~土あさ朝8時)

(カモノ・ハシ)

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