<情熱大陸>
ミロコマチコ動物に命吹き込む絵本作家…愛猫モデルに泣きながら描いた「てつぞうはね」

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   スポーツ、演劇、音楽、学術などさまざま分野の一線で活躍する人物にスポットを当て、その魅力に迫るドキュメンタリーである。登場したのは絵本作家ミロコマチコだった。32歳。デビュー作「オオカミがとぶひ」でいきなり絵本界の最高峰「日本絵本大賞」を受賞し、出版各社からオファーがかかる超売れっ子の作家である。

面白おかしい幸せなだけの物語じゃウソでしょ

   ミロコはベレー帽を被ったような髪型に、幼い子供のように可愛らしい心を持った人物だった。アトリエでは白と黒の2匹の兄弟猫と暮らしている。動物好きで、絵本「てつぞうはね」のモデル・鉄三も、以前、ミロコが可愛がっていた猫だ。彼女の部屋には鉄三の遺影が大切に飾ってあった。

   彼女の絵本を描くスタイルはとてもダイナミックだ。自分の体より大きな用紙を床に置き、一心不乱にクレヨンやアクリル絵の具で、図鑑を見ながら動物を描く。猫も虎もクジラもワニも、彼女の手にかかれば命が吹き込まれ躍動する絵本になる。独自の世界に1文字ずつじっくりと文章を考える背中が、また愛おしく見える。「普通じゃ面白くないから」と言う彼女の絵本は、面白おかしい幸せな物語ではなく、彼女の「現実」が織り交ざっている。それがまた魅力だ。

   幼い頃は引っ込み事案で何の取柄もなかったというが、大学時代に出合った人形劇に感銘を受け、絵本作家を志すようになる。23才の時に独学で絵を描き始め、2005年には初の個展を開催。動植物の絵画が高く評価され第6回ピンポイント絵本コンペ入選もはたす。

   成功までに時間はかからなかった。絵本「てつぞうはね」を描いたときは、大好きだった猫を想いながら何度も「てつぞうはね、てつぞうはね」と繰り返したという。その目には涙が光りっていた。絵本作家ミロコマチコと彼女の絵本の中に吸い込まれていくような回だった。(TBS系5月5日深夜11時)

PEKO

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