2024年 4月 24日 (水)

安倍首相組み易し!「右派」なのに急接近―なにが狙いか?北朝鮮の腹の中

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   飯島勲内閣官房参与は16日(2013年5月)に平壌の万寿台議事堂で、北朝鮮のナンバー2の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会談したと朝鮮中央テレビが伝えた。会談内容は明らかにされていないが、会談には宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使も同席していて、日本人拉致問題の進展が期待されている。

   しかし、アメリカのデービース北朝鮮担当特別代表は「日本政府に報告を求めたい」と不愉快そうに語り、韓国外務省チョ・テヨン報道官は「今回の飯島参与の北訪問は助けにならない」と批判した。

黒子のはずの飯島勲参与を「宣伝」に目一杯活用

   司会のみのもんたが「(韓国の発言は)内政干渉って言葉がちらつくくらいですね」と与良正男(毎日新聞解説員)に聞く。「もともと、拉致問題に対しての受け止め方が韓国は違います。要するに、日韓米の足並みを乱すなって意味でしょう。飯島さんは本来は黒子の人で、公式には安倍さんもノーコメントを通しています。日米韓の足並みが揃っていないという状態は、ある意味で北朝鮮の思惑通りになってしまっていますね」と話す。

   尾崎弘之(東工大教授)「ただ、現在、アメリカも北朝鮮との対話のチャンネルがなくなってしまっていている。デービース氏も内心はほっとしているのではないですか」

   八塩圭子(フリーアナウンサー)「世界が非核化問題で駆け引きしている微妙な時期に、日本が拉致問題だけで訪朝していたとしたら、それは批判されても仕方がないが、非核化や今後の北朝鮮との付き合いも含めての訪朝なのかという点が重要ですね」

狙いは「日朝国交正常化」で賠償金。「右の安倍がすすめれば日本国内で反対でない」

   与良がさらに続ける。「冷戦崩壊前までは、エネルギーも含めたすべてにソ連の後ろ盾がありました。しかし、冷戦崩壊後はお金がなくなって、体制を維持するためにアメリカと平和協定を結ぼうとしたり、日本と国交正常化を図ろうとしています。国交正常化とは日本から賠償金をもらう事です。過去の外交を見ても、アメリカとうまくいかなくなると日本にすり寄る。今回も同じパターンです。

   また、安倍さんはこの問題に非常にこだわりがあります。拉致問題こそが安倍さんが国民的認知を得て総理大臣になるきっかけになった問題です。それが発展しないことには忸怩たる思いがあるはずです」

   平井久志(共同通信客員論説委員)は「安倍さんは非常に北朝鮮には批判的な立場を取っているが、北朝鮮としてはコロコロ政権が代わられたら交渉が開始できない。支持率も高く、右側だとされる安倍さんが正常化をやれば、反対する人がいない。それを北朝鮮は知っているのでしょう」

   ただ、これ以上に話を進めるためには、米朝関係の変化待ちというのがもどかしい。

(磯G)

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