2024年 4月 19日 (金)

「日本で一番美しい人」夏目雅子、原節子、八千草薫…吉永小百合がいない!なぜだ?

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   『週刊現代』が週刊誌らしさを失ってきている。アベノミクス礼賛を除いては、月刊誌のような作りの記事が多い。週刊誌の速報性や機動力はいまでもそれなりの武器だと思うが、あまり関心がないようである。

   それでも今週気になった記事がある。「日本でいちばん美しい人はこの人だ!」。吉永小百合を除いて他にいるわけはないが、念のために読んでみた。すると、1位夏目雅子、2位原節子、3位八千草薫とあって、小百合の名がないではないか。そんなバカなと思ってページを繰ると、ありました! 何と「殿堂入り」しているではないか。

   「日本社会の美人の定義そのもの」(池谷裕二)、「彼女はもはや国宝級」(齋藤薫)、「彼女のプロマイドは現在でも抜群の売れ行き」(三ツ澤博)などの賛辞が寄せられている。当然のことだが、自分のかみさんを褒められたように嬉しいものである。

コスプレ不倫の橋下市長「ご自分の性欲過多を一般化するな」

   猪瀬直樹都知事の発言に続いて、橋下徹大阪市長の慰安婦発言が国際的な反発を呼んでいる。『週刊文春』の「悪意に満ちた(?)」モノクログラビア見開きの橋下の表情のおかしさと、文章がいい。<十三日、従軍慰安婦について特異な持論を展開した橋下大阪市長。これまで何度も桁違いの失言を重ねてきた氏だが、今回ばかりはスケールが違う。日本人だけではない、世界が呆れ返っている。

   いわく、従軍慰安婦は必要、風俗業も必要――。およそ政治家とは思えぬこの戯言。その上、アメリカ海兵隊の司令官に対し、風俗業を活用しないと海兵隊員たちの性欲はコントロールできない、とのたまわったというのだ。女性に対する甚だしい人権軽視と米兵に対する猛烈な侮辱ではないのか。

「性欲過多で頭がおかしくなったんじゃないですか?」

   小誌で「今週のバカ」を連載中の哲学者の適菜収氏は橋下発言をこう断じる。思えば、市長にはかつて小誌が報じた「コスプレ不倫」の過去がある。妻と七人の子供がありながら、スチュワーデス姿の女性との行為に耽ったのだから、性欲を簡単に抑えることができないタチなのだろう。女は抱くもの、性欲は出すもの。そんな「性欲過多」なご自分の認識を一般化して、公の場で開陳してしまったということか。

   「アメリカ軍に風俗通いを勧める前に、自分が行くべきでしょうね」(前出・適菜収氏)>

   こういう発言のことを「国辱もの」というのである。これで橋下ブームも終わった。

全球団から勝ち星上げた武田一浩「警察も介入する暴力夫婦ゲンカ」

   夫婦ゲンカものは週刊誌の「華」であるが、『週刊新潮』の元プロ野球投手・武田一浩(47)の話には驚いた。武田の奥さん(35)がこう語っている。<「いつの間にか、ナイフは叩き落とされ、私は仰向けに倒されていた。夫は、私に馬乗りになり、髪の毛を掴んで何度も何度も頭を床に打ちつけたり、首を絞めたりしました。その横では、娘を抱いた夫の妹から『迷惑なんだよ!』などと罵声を浴びせかけられた。私が嘔吐したら、2人は『コイツ、ゲロ吐きやがった』とあざ笑いました」>

   これが事実だとしたら尋常な暴力ではない。彼女が警察のすすめで取得した診断書には、頸部捻挫、両上肢、大腿部打撲傷などで、全治3~4週間と記されているという。

   武田はプロ野球選手としては申し分のない実績の持ち主である。1988年、明治大学からドラフト1位で日本ハムファイターズに入団。その後、福岡ダイエーホークス、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツを渡り歩き、12球団全てから勝利を収める史上3人目の快挙を成し遂げている。

   ただ一匹狼の面があり、気性が激しいので、自分が納得できなければ誰であろうと反発していたと、スポーツライターの永谷脩氏がいっている。武田は8か月になる子どもを連れて家を出てしまったそうであるが、武田のいい分は、かなり違っている。

<「 DV? 僕の方が被害者です。彼女はお酒を飲むと暴れて、噛み付いてきたりしました。僕が子供を連れて家を出たのは、彼女と一緒にいると子供が危険だからです。ミルクも与えているし、おむつも替えている。ちゃんと面倒をみています。ただ子供のことを考えれば、離婚するよりも、やり直せないかと考えていますけど……」>

   奥さんのほうは弁護士を立てて離婚調停を申し立てる予定で、加えて、暴行の刑事告訴の準備も進めているという。どうやら、このバッテリーの修復は難しいようである。

絆創膏大臣「赤城徳彦」落選後はポルシェで手つなぎデートと週イチのゴルフ場視察

   同じ週刊新潮に懐かしい名前が出ている。第1次安倍内閣を潰した戦犯だといわれる赤城徳彦元農水相(54)である。後援会事務所を両親が住む茨城の実家に置き、何ら実体がないのに、10年間で9000万円以上もの架空の巨額経費を計上していた。本人は事務所機能はあったと苦しい弁明に終始し、居直る姿が傷口を広げてしまった。

   国民の不信をさらに深めたのは絆創膏の一件であった。事務所費問題が渦巻く中、彼は左頬と額に大きなガーゼと絆創膏を何枚も貼って官邸に登場した。記者団からどうしたのかと理由を尋ねられても、「たいしたことじゃない」というばかりで、なぜか説明を一切拒絶したのである。事務所費問題で奥さんと喧嘩して引っかかれたのではという噂も飛び交ったが、毛包炎という皮膚病だったらしい。

   その後に落選して以来、自宅に引きこもり状態だそうだが、久々に好きなポルシェを乗り回し、女性と手をつなぎコーヒーを飲む姿が写されたのだ。赤城氏は現在の様子をこう語る。

<「09年の選挙以降、今も不眠症に悩まされています。でも仕事はしていますよ。実家の会社(母親が社長)の役員として、週に1度、茨城のゴルフ場に通い、コースを歩いて、枯れている松がないかなど、チェックする。月に30万円の給与を受け取っています」

   これだけで月に30万円。ため息が出る余生ではある。

「八代亜紀さんの絵の下描きは私たち」美大受験専門学校生徒が暴露

   八代亜紀という歌手、昔は好きではなかった。ただし、高倉健と倍賞千恵子が出ていた映画『駅 STATION』で、雪国の汚い居酒屋で2人が酒を飲んでいるところに流れる紅白歌合戦の「舟歌」は絶品である。最近では、絵を描いたり、本格的なジャズを歌う姿がいいと思うようになった。彼女の絵はフランスの「ル・サロン展」にも入賞しているというが、その彼女に「盗作疑惑」がおきていると週刊文春が報じている。美大系の学生Aさんがこう語る。

<「私が最初に八代さんの絵を描いたのは、 四 、五年前のことです。当時、私は首都圏にある美大受験専門の予備校に通っていました。ある日、その予備校の職員Xさんから、授業が終わった後に別の教室に来るように指示されました。指定された教室へ行くと、私を含めて、だいたい十人くらいの生徒が集められていました。そこで『猫の絵を描くように』と指示され、油絵の紙にアクリルで猫を描いたのです。ちなみに、私は油絵を専攻しているわけではありません。油絵専攻だけでなくいろんなクラスの生徒が集められていたので、不思議に思いました。それに、なぜか絵を『完成させないで』といわれたこともありました。こうして描いた絵はすべて回収され、私たち学生の手元には戻ってきませんでした。
   こうした異例ずくめの授業は何度かあり、他にも『麦わら帽子』や『紙風船』を描いたことも覚えています。授業の中では八代さんの名前は一切出ませんでした」>

   八代の絵のモチーフは猫や麦わら帽子が多いという。この話が事実なら盗作とはいわないまでも、いささかモラルに欠けるといわざるをえないのかも知れない。だが、「ル・サロン展」そのものが何の権威もないものだそうだから、目くじらを立てることでもなさそうだ。美術史家で神戸大学大学院准教授の宮下規久朗氏がこういう。

<「本物の美術ファンは八代氏の絵には見向きもしないでしょう。演歌ファンが有り難がるだけで、彼女の絵はもともと予備校生のレベルと変わらない素人の作品なのです」>

   素人の絵をもて囃したメディアの目が節穴だったということだ。

60歳以上はどんどんセックスって…みんなで渡辺淳一化しろってことか!?

   週刊現代、週刊ポストは一時「女性器」ばかりを特集していたが、当局からの注意があったのか、読者に飽きられたのか、見かけなくなった。今週号で両誌がともに力を入れているのが、「60歳以上はどんどんセックスを愉しめ」という特集である。週刊現代などは「一挙19ページ」も割いて「60で始めるセックスの流儀」まで載せる念の入れようである。

   これほどの大特集を組んでいるのは、それなりの読者がいるということであろう。たしかに還暦を超えても性の意欲が衰えない男性もいるだろうし、妻より若い女性とセックスしたい者もいるだろう。だが、みんながみんな渡辺淳一化しろと檄を飛ばされているようで、いささかげんなりする。

   週刊現代や週刊ポストを買い込んでバイアグラをせっせと飲み、小汚い連れ込みホテルの安ベッドでデリバリーされてくるオネエチャンを待つのは、侘びしさの極地だろう。まあ、そんな心境もたまにはいいと思うが、セックス以外にもっと楽しい老後の楽しみ方はないのかね。

   われわれの若いときは、『平凡パンチ』という週刊誌に新しい遊びを教えてもらった。パンチはアメリカで流行っているスノーボードなどの遊びを、いち早く自分たちで試してから読者に勧めていた。クルマや美女には縁がなかったが、新しい遊びには飢えていたし、貪欲に取り入れ遊んでいたものだ。

   いまは世界の距離が近くなりすぎたということもあるのだろうが、まだまだ日本人が知らないおもしろい遊びは、探せばあるに違いない。そうした「文化」をわれわれに伝える役割をもっと週刊誌が果たしてくれてもいいのではないか。これってない物ねだりだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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