2024年 4月 25日 (木)

飯島参与「訪朝」なに決まったのか?朝鮮総連本部入札と拉致再調査バーター

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   18日(2013年5月)、北朝鮮訪問から戻った飯島勲内閣官房参与は都内のホテルで菅官房長官に報告をしたが、その直後に中国中央テレビが北朝鮮がミサイル3発を発射したと伝えた。きのう19日にも発射した。いずれも短距離だったが、飯島訪問を大々的に報じたあとだけに、真意をめぐって憶測が飛び交った。

実質的な在日北朝鮮大使館の維持

   北朝鮮は飯島のピョンヤン空港到着時から映像を世界に発信し、日本がすり寄ってきたという印象を与えようと懸命だった。 17日には金永南最高人民会議常任委員長と会談し、その映像は音声つきで流され、飯島がイルカショーを見る写真まで配信された。

   日本の単独行動に韓国、米国からは批判が出たが、安倍首相は雑誌のインタビューに「拉致問題は他の国が協力するといっても温度差がある」と述べていて、拉致問題だけは別という意思表示とも見える。きのうも九州で「拉致問題の解決とはどういう状態か」と聞かれて、「被害者全員の帰国」「真相究明」「拉致実行犯引き渡し」と語っている。飯島は「拉致問題の解決がないかぎり、日本政府は動かない」と伝えたという。

   競売にかけられ、いったんは落札された朝鮮総連本部建物の買い取り話がご破算になっていたため、飯島の訪朝もなんらかの働きかけによるものと見る向きが多い。朝鮮総連は実質的に日本における大使館の役割をはたしており、建物から立ち退くとなると、機能が打撃を受ける。なんとか避けたいというのがある。しかし、どういう話がおこなわれたのかはわからないままだ。

   そこへ2日続けてのミサイル発射だ。これらは射程160キロ程度で日本には到達しないが、わざわざ飯島の帰国に合わせて発射というのもわからない。どこへ向けてのメッセージなのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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