フジの得意げ嫌味…是枝裕和「カンヌ受賞」他局出し抜いた密着取材自慢
<映画―そして父になるーカンヌ国際映画祭受賞報道>(各局)

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   是枝裕和の映画は1995年にデビュー作「幻の光」がベネチア国際映画祭で賞を取った時に、招待されて試写で見たことがある。日本的な家の部屋の中で、プラスチックのベビーバスを使って赤ちゃんに湯浴みさせるシーンが妙に印象に残っている。外国の人に奇妙に映らなかったのだろうかと感じたからである。
   先般フジテレビで放映された連続ドラマの「ゴーイング・マイ・ホーム」は視聴率も最悪だったが、絶賛する人がいる一方で、酷評するプロ批評家もいて賛否両論だった。筆者は「そして父になる」をまだ見ていないので何とも言えないが、「ゴーイング」に比べれば、10分間のスタンディングオベーションがあったこの映画は、外国人にも通ずる普遍性があったのだろう。早く見たい。
   各局が試写の模様や授賞式のステージなど通り一遍の報道をしていた中で、フジテレビが密着取材を得意げに流し、なおかつ、「とくダネ!」の笠井信輔が1人だけ「試写を見た」と自慢していた。芸能ネタに強い局なのは分かるが、余り得意げに喋ると嫌味である。
   大昔の「羅生門」以来、ハリウッドよりもヨーロッパの映画祭の方が日本映画は評価される。しかも、黒沢映画のように時代劇のエキゾチズムではない現代劇で大きな賞を取ったのは朗報である。駄作が氾濫するテレビドラマの一方で、独立系の苦しい環境で営々と作っている映画作家の情報ももっと日頃から掬い上げるべきだ。(放送2013年5月27日=日本時間)

(黄蘭)

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