2024年 4月 24日 (水)

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みんなの党・渡辺喜美「資産ゼロ」のカラクリ―抜け道使って名義移転

   先日公開された衆議院議員の資産報告書で、「該当なし」「資産ゼロ」と書いた議員が480人中62に上った。実に全体の12%強である。その大半は当選1回か2回の若手だが、みんなの党の代表・渡辺喜美氏がゼロというのには違和感を覚えた人は多いはずであろう。『週刊新潮』は鋭く追及している。

<「渡辺喜美さんと言えば、言うまでもなく「ミッチー」の愛称で親しまれた自民党の大物、渡辺美智雄元副総理の長男です。1995年秋、ミッチーが亡くなった際、その遺産は約12億円と報じられました。その一部を引き継いだ喜美さんが資産ゼロとは俄に信じがたい話です」(全国紙の政治部デスク)>

   なぜこうなるのか。そのカラクリを資産公開に詳しいベテラン国会議員秘書がこう明かしている。<「実は、報告しなくてもよい資産が結構あります。(1)普通預金やタンス預金(2)配偶者や子どもの資産(3)資産管理会社など、法人名義の資産(4)未公開株や資本金1億円未満の会社の株など。つまり、今の制度は、本人の名義を変えれば、簡単に資産を隠すことができる。喜美さんの場合、この抜け道を非常にうまく使っているように見えます」>

   週刊新潮は隠し資産を探す旅に出る。渡辺代表の地元・栃木県のJR宇都宮駅から車で約10分走ると、宇都宮市内の下戸祭地区に着く。この町の一画(約2000平方メートル)に「和三紫(わさし)ビル」が建っている。ビルの名義上の所有者は美智雄氏が1971年に設立した和三紫という有限会社だが、現在は渡辺喜美後援会が入り、実質的には渡辺代表のものであろう。評価額は土地と建物合わせて2億円ぐらいはするという。

<「04年と06年の資産公開では、喜美さんは、東京・渋谷区内に広さ60平方メートル位のマンションを一室所有していた。この部屋は、元々美智雄さんのもので、喜美さんが相続した。で、07年に資産管理会社の和三紫に売却したため、09年の資産報告書からは消えています」(元後援者)>

   何のことはない。「資産ゼロ」にすることなど容易いのである。だが、公党の代表たるもの、モラルに欠けるのではないか。政治とカネの問題に詳しい上脇博之・神戸学院大法科大学院教授がこう指摘する。

<「今の法律は、正式な法律名にある『政治倫理』の名に値しない上に、資産公開法としてもザル法です。虚偽申請に対する罰則規定がないことも問題だ」>

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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