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ブログ炎上岩手県議「受診料踏み倒し」前科あり!オレ様を特別扱いしろ

   なんともお粗末な県会議員がいたのものだ。病院で名前ではなく番号で呼ばれたことに腹を立て、金を払わず帰ってしまい、それをブログに書いて公表した。「ここは刑務所か! 名前で呼べよ。なんだ241番とは!」。そして、ご丁寧にも、「このブログをご覧のみなさん、私が間違っていますか。病院の対応が間違っていますか」と正否を問う呼びかけまでした。きのう17日(2013年6月)、記者会見で謝罪したが、その謝罪もどこかすっきりしないものだった。

慌てて謝罪会見「予想外、想定外で、ただただ驚きを超えています」

   岩手県議の小泉光男氏(56)は2週間ほど前の5日(2013年6月)、岩手県立中央病院で検査を受け、会計を待っていると「241番の方」と呼ばれた。患者のプライバシー保護や同姓同名の間違いを防ぐために、番号で呼ぶのが大きな病院では普通のことだが、県議はそのことを知らなかったようだ。さらに「こちらにお越しください」といわれたことに、「こちらは1万5000円以上の検査料を払う上得意のお客様だぞ。そっちからくるべきだ。デパートでもどこでも、1万円以上の買い物客を顎でしゃくって呼び寄せますか」と文句をつけた。

   これに対しネット上では「非常識」「県議にあるまじき発言」などと批判が殺到、ブログは炎上状態となり9日に閉鎖され、きのうの会見となった。会見では「公人としての立場を忘れ、著しく思慮に欠けた不適切なブログを公開してしまいました」と詫びた。「思った以上の騒ぎになったと驚いていらっしゃいますか」という「スッキリ!!」の西村綾子レポーターの質問には、「予想外、想定外で、ただただ驚きを超えています」と語っていたが、実は昨年5月(2012年)にも同じ病院で2時間待たされたことに憤慨して受診料を払わず病院を出たと書いている。もっとも、料金は今回もあとで払ったらしいが。

   司会の加藤浩次「このプログを見ると、病院側の不手際はまったくない。自分で勝手に怒っているパターンだ」

県立病院の予算・人事握ってる県議会「振り回した特権意識」

   コメンテーターのロバート・キャンベル(東大教授)は「公人の立場を忘れて、といっているが、詭弁ですね。県立病院は県議会が予算も人事も牛耳っている。ですから、県議である自分を特別扱いしてほしいという公人の臭いがもの凄くしていますよね」

   加藤「県会議員の俺を待たせるのか、と心のどこかで思っている」

   香山リカ(精神科医)は「病院の対応や業務改善についての問題提起ならいいが、自分の感情をぶちまけただけのような書き方では理解されない」と呆れ顔だ。

   この県議、おととし(2011年)初当選を果たしたばかりで、議員を辞める気持ちはないようだが、有権者の皆さん、次の選挙の時こそ、彼が間違っているかどうかよく見極めて1票を投じてください。