あなたの個人データ丸裸!「電子メール」「写真」「動画」「チャット」筒抜け
スマホは強力な「監視装置」手にとるようにわかるプライベート情報
世界中のネットユーザーはこの10年ほど、どの程度明確に意識していたかはともかく、シリコンバレーの巨人たちと実質的に1つの「契約」を結んできた。ユーザーはあらゆる個人情報を差し出し、それと引き換えに無償、もしくは極めて安価なオンラインサービスを提供するという「契約」だ。
<この「契約」はそもそも不平等にできている。ユーザーは、どういう個人データが収集されて、それがどのように利用されているかが分からない。そのデーターが第三者に漏れる恐れがないかも確認しようがない。
今やほとんどの人は、旧共産圏の秘密警察が見ればよだれを流しそうなくらい強力な「監視装置」を肌身離さず持ち歩いている。スマートフォンなどのネット接続端末には、誰と話し、何を買い、今どこにいて過去どこにいたのか、そしてどういう秘密や弱みを持っているのかというプライベートな情報が蓄積され続けている>(ニューズウィーク)
これまでは、ユーザーが個人データを進んで差し出すからフェイスブックやグーグルのビジネスモデルが成立してきた。しかし、PRISM事件を境に全ては変わったとニューズウィークはいう。報道のとおりであれば、個人情報保護に関するネット企業の約束が信憑性を失い、新しいタイプのオンラインサービスに対する需要が高まるかもしれないともいっている。
このPRISM事件はアメリカだけの問題ではない。同じようなことが日本でも行われている可能性は極めて高いと思う。「日本政府は私たちのすべてを知っているのに、私たちにはその権力をチェックする手段がない。これでは民主主義といえない」と言い替えることができる。この問題を報じないマスメディアは報道の名に値しない。そう断じていいはずである。