テレコム・スタッフが作ると「古事記」もここまで面白い!下世話で生臭い男と女の話
<古事記の世界>(BSフジ プラチナム)

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   古事記に出てくるイザナギ、イザナミの命(みこと)について筆者は、子供の頃、読んだ神話の「黄泉の国」が恐ろしくていい思い出がなかった。ところがどっこい、この番組では印象がひっくり返ったのだ。まことに面白い。イザナギとイザナミが生臭い男と女に描かれているからである。伊耶那岐神(イザナキノミコト)の体には(余った所)があり、伊耶那美神(イザナミノミコト)の体には(足りない部分)がある。つまり、男と女の性器の違いである。
   その出っ張りを合体させて契を結び、2人は夫婦になり日本の8つの島を産んだという。また、最後に作った火の神でイザナミが火傷をして死ぬなんて話も下世話でおかしいではないか。内容がとても人間臭いのである。ゲストで出た漫画家の里中満智子が、自身でも神話を題材に描いているので、内容豊かで、話し方もうまく、聴きごたえがあった(洋服はダサかったけど)。教養人だネ。
   日本人は「成る」という言葉に表れているように、なんとなくポワーンとしているのを好み、キリスト教社会のような絶対神はいらない。だから、絶対的リーダーも求めない?古代の日本では女も相続権や私有財産権も認められた男女協力社会で、男と女の事も大らかだったという話には説得力があった。CGやイラストを使った絵解きの古事記で分り易く、作り手が十分に咀嚼した上での展開が飽きさせない。続編に期待したい。テレコム・スタッフ制作。(放送2013年6月22日21時~)

(黄蘭)

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