2018年 7月 21日 (土)

<黒い10人の黒木瞳Ⅲ>
黒木瞳の持ち味100%!どこにもいそうなプチ魔女…ダマされていても気づかない怖さ

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   この一風変わったドラマも第3弾となった。Ⅰ、Ⅱを見た人はお分かりと思うが、1時間半という時間の中で、黒木瞳が10本の短いドラマの主人公を演じるオムニバスである。その主人公の女はどれもひと癖もふた癖もある「黒い」女ばかり。その「黒さ」は、男を次々に破滅させる美女とか、人を殺す冷血女とかの大悪女ではなく、どこにでもいそうなプチ悪女であるところが怖い。

   「黒木」から「黒い」を連想したわけでもあるまいが、清純にも妖艶にも美女にもオバサンにも見え、可愛いけどどこか信用ならないものを感じさせる黒木瞳の持ち味を100パーセント生かした企画である。黒木瞳自身もそれを心得て、伸び伸びと楽しんで演じているようだ。

遊び心いっぱいの演出!せりふサイレントにしたり、オープニングタイトルなし

   今回は始まり方もユニーク。パートⅡの打ち上げパーティの風景から始まるので、よくある付け足しのメイキング・オブかと思っていると、これがすでに最初のドラマなのである。

   黒木瞳の役は「黒い10人の黒木瞳Ⅱ」の主演女優・黒木、という人を食った設定である。その中で、黒木は、もうパートⅢの予定はないテレビ局の方針をひっくり返し、パートⅢを作らせてしまう悪賢い女優となっている。あれ、こんな内情を見せちゃうの?と思っていると、ドラマであることがだんだんわかってくるという仕掛けである。オープニングタイトルがなく、エンディングだけタイトルとキャストが出るという構成だからできることだ。まさに遊び心いっぱい。

   今回の10本はそれぞれ面白かった。中でも「黒い喪主」は「おいおい、それって禁じ手じゃないか!」みたいなシーンもあるが、セリフをサイレントにし、画面のしゃべっている口にエンピツの消し消し線を入れることで、見る人の想像に任せる形にしてある。興味のある人はどこかで見てね。

   また、パートⅣも期待している。女優・黒木さん、貴女の腹黒さならきっと見られるよね。(NHK BSプレミアム6月30日よる10時~)

(カモノ・ハシ)

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