2018年 7月 23日 (月)

出世したもんだよ小泉孝太郎「首相の七光り」刑事ドラマの主役だって…時々首もたげる大根DNAに苦笑
<森村誠一サスペンス 魔性の群像 刑事・森崎慎平>(TBS系)

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   とうちゃんの七光りで楽な俳優人生を歩いている小泉孝太郎は、出世したものだ。刑事ものシリーズの主役だって。すっぽんのように食いついたら離れない粘り強さが身上の捜査1課刑事・森崎慎平(小泉孝太郎)の中学時代の恩師である本木が殺された。ガス中毒で自殺と思われたが、森崎は動物アレルギーだった本木の部屋に動物の毛が落ちていたのを見つけて不審だと殺人を疑う。
   例によって過去の確執が犯罪の動機となる、よくある謎解きドラマだが、森村誠一の原作だけに人間心理が割によく描けてはいる。しかも、俳優座の制作なので、大御所の加藤剛が慎平の義父で出ていて、要所要所で刑事たる生き方を説く。慎平の妻は事故で死んだ。
   中学時代の親友・前原久夫は虐待されていた父親をかつて殺しているのだが、今は出世して企業の重役にまでなっている。最初に前原の昇進の場面で、ドラマ嗅覚人間には「こいつが何か絡んでくるな」と読めてしまって興ざめだった。また、親友親友とセリフでいうのに、森崎が娘を連れて前原家を訪れるシーンで、「凄い」と家の立派さに驚くのはヘンじゃないか。そんなに親友だったら家によばれたことぐらいはあるだろう。つまり、細部が杜撰なのだ。
   出だしで、せこい犯人を刑事たちが追跡する活劇は、本当にビルとビルとを飛び渡ったりして演出が上手かった。小泉も主役で張り切ってはいるが、本来の大根DNA(失礼)が時々首をもたげた。(放送2013年7月1日21時~)

(黄蘭)

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