地震予知はできる!在野の研究者が執念の証言集め「必ず異常現象の前兆」
2013年07月07日06時00分
高知県のバス運転手・中村不二夫さん(70)は「地震予知は困難」という日本地震学会に乗り込み、第一線の研究者たちに「予知はできる」と論戦を挑んだ。1946年に発生した「昭和南海地震」経験者への聞き取りで、「前兆」とみられる現象が起きていたことを突き止めたのだ。
成果を自費出版や学会で発表して、国会質疑でも取り上げられるほどの「在野の地震学者」だが、研究は困難を極めている。「昭和南海地震」経験者の高齢化が進み、なかなか証言者が見つからない地域や、記憶があやふやな人が出てきているのだ。
「いま証言を集めておかないと、前兆を見逃して甚大な被害を出し後悔することになる」と考えた中村さんは、今年(2013年)夏、「東日本大震災」の被災地で証言を集めることにした。記憶の新しい人々ならば直前の異常現象を覚えているだろうと期待している。