エジプト内乱!イスラム組織は決起呼びかけ、強行策しかない暫定大統領

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   エジプトのムハマンド・モルシ大統領は、軍の事実上のクーデターで退陣に追い込まれ、大統領支持派と治安部隊の衝突がエスカレートしている。キャスターの国谷裕子は「民主的な選挙でモルシ大統領体制は誕生しましたが、経済改革や社会改革は進んでいませんでした。富裕層と貧困層の格差は残り、国民の間ではイライラが募っていました」と伝える。

テロ首謀者を知事任命の奇策失敗

   モルシ大統領の辞任を求める大規模デモは就任1年となる2013年6月30日(現地時間)に始まり、参加者はエジプト全土で数百万人規模にのぼり、ムバラク政権を退陣に追いやった2011年の「アラブの春」を上回る規模となった。

   日本大学国際関係学部の横田貴之准教授は「モルシ大統領はエジプト南部の観光地であるルクソールで一つの実験をしようとしていました。1997年に日本人観光客ら62人を殺害するテロ事件を起こしたイスラム原理主義組織の首謀者の一人であったアデル・ハヤト氏を同県知事に任命したんです。これによって過激なイスラム集団を押さえ込み、足場を固めようとしたわけです」と解説する。

   国谷「軍事クーデターによって誕生したマンスール暫定政権はどのような対応を取るでしょうか」

   横田准教授「マンスール暫定政権が国民への締め付けを強めるかどうかだと思います。もし強めれば、モルシ大統領支持派は過激に走る可能性が高くなります。

暫定政権崩壊で国民二分

   マンスール暫定大統領はエジプト軍出身で、どこまで軍をコントロールできるか、モルシ大統領支持派と反対派を分け隔てなくどこまで国民と向き合えるかが大きなカギになるでしょう。モルシ大統領派を弾圧したら、エジプト国民は二分します」

   きのう8日早朝、大統領警護隊本部前でモルシ大統領支持派と軍が衝突し、支持派51人が死亡した。暫定政権は崩壊の危機に陥っている。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2013年7月8日放送「『クーデター』の衝撃~エジプトはどこへ~」)

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