舘ひろし「振り向きシーン」しびれた!巧みな演出と畳みかける脚本なかなか…
<警視・深町征爾2~殺人者にラブソングを~>(TBS系)

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   「よおっ、新宿鮫」と声をかけたいような舘ひろしの刑事ぶりだ。元公安で今はラインから外れた捜査1課の応援要員刑事・深町(舘ひろし)が、刑事部長から内密に頼まれた国家公安委員長の娘、友梨恵の失踪事件と、警察官射殺事件とを、独特の勘と推理で解決する話である。細かい挿話の積み重ねで畳みかける脚本がなかなか。
   同行者は昔、刑事だった父親を射殺された婦人警官の浅倉香澄(山本未来)で、父親の殺しに使われた拳銃と、今回の警官殺しの弾の線条痕とが一致する。前科のある町工場のオヤジの甥が、脱法ハーブの中毒者で、たまたま警官殺しの現場近くで深町が目撃したフードの男だった。始まってすぐに、警官殺しの現場近くに捜査で行った深町が、フードの男とすれ違いざま、何となく違和感を感じて振り向くシーンの演出がよく、舘の演技も素晴らしかった。
   近頃のドラマ界は警察ものの氾濫で、大抵は過去の事件と現在の事件がリンクして物語を紡ぐ。いい加減うんざりなのだが、当作にはこれに人情が絡む。前科者を立ち直らせようとして殺された刑事とワルとの人情。家出して上京し、結局、歌手希望の夢もかなわず挫折して帰る途中で、たった50万の金で引き受けた替え玉衣装によって射殺される、ウブな十代娘にかける深町の親心の人情。家出娘の母親が水商売のつっぱりで、訪ねた深町に強がりを言った後、1人になってから娘の死に号泣する。点景だがありそうな話だった。(放送2013年7月8日21時~)

(黄蘭)

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